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象印コーヒーメーカーのガラス容器代用はやめたほうが良い理由をわかりやすく解説します

象印公式サイトから引用

こんにちは、いやー、やってしまいました。毎日使っている象印のコーヒーメーカー、ガラス容器(サーバー)を洗ってたら、うっかり「パリン!」と…。本当にショックですよね。

すぐに「象印 コーヒーメーカー ガラス容器代用」って検索すると思うんです。私もそうでしたから。Hario(ハリオ)のサーバーならサイズが合うかな?とか、最悪100均のビーカーでなんとかならないか?とか、いろいろ考えちゃいますよね。特にEC-AS60やEC-KV50といった人気モデルを使っていると、情報も多いですし。

でも、ちょっと待ってください。その代用、本当に安全でしょうか。もしかしたらステンレス製にアップグレードできるかもしれませんし、楽天などで純正の部品番号(例えばJAGECAJ-TDとか)を調べた方が早いかもしれません。割れたガラス容器を前に途方に暮れている方のために、今回は安全な純正品の探し方から、代用品のリスクまで、しっかり調べてまとめました。EC-KV50の「ふたセット」の罠なんかもあったりします。この記事が、あなたのコーヒーライフを取り戻す助けになれば幸いです。

  • 安全な純正ガラス容器(サーバー)の探し方
  • Harioや100均ビーカーで代用するリスク
  • EC-KV50ユーザー向けの「ふたセット」の注意点
  • 割れないステンレスサーバーへの交換可能性

象印コーヒーメーカーのガラス容器代用の結論

ガラス容器が割れると焦りますが、安全第一です。代用品を探す前に、まずは純正品を確実に入手する方法をチェックしましょう。意外と簡単に見つかるかもしれませんし、それが結局一番安上がりだったりしますからね。

まず確認!本体の「品番(型番)」の調べ方

何はともあれ、これがないと始まりません。

あなたのコーヒーメーカー本体の「品番(型番)」です。

「EC-AS60」とか「EC-KV50」といった、アルファベットと数字の組み合わせですね。だいたい、本体の側面や背面に貼られている、銀色や白色のシールに記載されています。

部品を探すには、この「品番」が絶対に必要な鍵になります。これさえ分かれば、適合する部品を特定するのはグッと楽になりますよ。

純正品は象印パーツダイレクトが確実

品番がわかったら、まずはメーカーの公式部品販売サイト「象印パーツダイレクト」をチェックするのが一番確実です。

サイト内の「品番(型番)で探す」という検索窓に、先ほど調べた品番(例:EC-AS60)を入力して検索するだけ。そうすると、そのモデルに対応する交換部品の一覧がズラッと出てきます。

その中から「ガラス容器(ジャグ)」とか「サーバー」と書かれているものを探して注文すればOKです。

メーカー公式なので、「違うものが届いたらどうしよう…」という不安がないのが最大のメリットですね。

EC-KV50は「ふたセット」の罠に注意

ここで、私が調査中に「これは危ない!」と思った最大の注意点をお伝えします。

人気の「EC-KV50」というモデルで部品を探している方、特に注意してください。

部品検索をすると、「BG819816A_01」という部品番号がヒットすることがあるんです。これ、商品名が「サーバーふたセット」となっている場合があります。

【要注意】これは「フタだけ」です!

名前の通り、これは「サーバーの蓋(フタ)だけ」のセットで、肝心のガラス容器本体は含まれていません

ガラスが割れて焦っている時に「サーバー」という文字だけ見て注文してしまうと、フタだけが届いて愕然とする…という悲劇が起こりかねません。私も危うくポチるところでした。

必ず、部品名が「ガラス容器」や「ジャグ」となっていることを確認してくださいね。

楽天やYahoo!で探す部品番号のコツ

「公式ストアだと送料が高い…」とか「在庫切れだった…」という場合もありますよね。そんな時は、楽天市場Yahoo!ショッピングなどの大手ECサイトの出番です。

検索するときのコツが2つあります。

  1. 「(本体の品番) サーバー」で検索(例:EC-AS60 サーバー
  2. 「(部品番号)」で検索(例:JAGECAJ-TD

特におすすめなのが2つ目の「部品番号」での検索です。部品番号は、先に紹介した「象印パーツダイレクト」で調べることができます。

部品番号で検索すれば、間違いなく目的の部品にたどり着けるので、「これ、本当にウチの機種に合うの?」という不安なく購入できます。送料込みで公式より安く買えることも結構ありますよ。

JAGECAJ-TDはEC-AS60などに適合

調べていると、ひとつの部品番号によく出くわしました。それが「JAGECAJ-TD」です。

この「JAGECAJ-TD」という部品番号のガラス容器(ジャグ)は、象印の「珈琲通」シリーズの多くに適合するようです。

例えば、EC-AS60EC-AK60EC-AJ60など、多くの6杯用モデルに対応している「標準的なサーバー」といった感じですね。

メーカー価格は2,640円(税込)ですが、ECサイトだと送料別で2,100円前後で見つかることもありました(※価格は調査時点のものです)。

もしご自身のモデルがこれらに該当するなら、この部品番号が「正解」である可能性が非常に高いです。

象印コーヒーメーカーのガラス容器代用の危険性

さて、ここからが本題かもしれません。「純正品は高いから、やっぱり代用したい!」という方へ。その気持ち、よーく分かります。

Hario(ハリオ)や100均のビーカーで安く済ませたいですよね。でも、その前に、「なぜメーカーが代用を推奨しないのか」、その具体的なリスクを知っておくべきかなと思います。

Hario V60はサイズが合わない?

ネットで「象印 代用」と検索すると、「Hario V60 レンジサーバー (600ml)」が「シンデレラフィット」する、なんて情報が出てきたりします。

確かに、物理的に「置ける」のかもしれません。でも、「置ける」ことと「安全に機能する」ことは全くの別問題です。

【危険】ドリップストップ機構が働かない!

象印のコーヒーメーカーの多くは、サーバーを外すと抽出が止まる「ドリップストップ」という機能が付いています。これは、純正サーバーの「蓋」が、本体側のバルブ(弁)を押し上げることでコーヒーが落ちる仕組みなんです。

Harioのサーバーや蓋では、このバルブを正しく押し上げることができません。結果、コーヒーが抽出されずにドリッパーから溢れ出したり、隙間から高温の蒸気が漏れたりする可能性があります。

蒸気が漏れると、本体のプラスチック部分が変形したり、保温プレートが異常加熱したりと、本体の故障や火災に直結する危険性があります。

「シンデレラフィット」という言葉に騙されてはいけませんね。

100均ビーカー代用が危険な理由

「Harioがダメなら、100均(ダイソーなど)の耐熱ビーカーは?」…これはもう、論外と言わざるを得ません。

絶対に、絶対にやめてください。

理由はシンプルで、「耐熱」のレベルが全く違うからです。

100均のビーカーが想定している「耐熱」は、理科の実験でアルコールランプで短時間加熱する程度。対してコーヒーメーカーは、

  • 室温のガラスに、90℃以上の熱湯が断続的に注がれる(=耐熱温度差・サーマルショック)
  • 保温プレートで、長時間継続的に加熱される

という、非常に過酷な状況下に置かれます。100均のビーカーは、このような状況を一切想定していません。

使用中に突然、底が抜けたり、全体が砕け散ったりする危険性が極めて高いです。熱湯が飛び散れば大火傷、漏電すれば火災に繋がります。数百円をケチった結果、取り返しのつかないことになるかもしれません。

Kalitaやニトリのサーバーも非推奨

「Harioや100均がダメなのは分かった。じゃあKalita(カリタ)やニトリのサーバーなら?」と思うかもしれませんが、これも推奨できません

理由はHario V60サーバーと全く同じです。

重要なのは「高さ」「口径」そして何より「蓋の形状と、ドリップストップ機構との互換性」の3点です。他社製品が、これら全てで純正品と1ミリの狂いもなく一致する可能性は、ゼロに近いと考えるのが妥当です。

安全にコーヒーを飲むために、やはり専用設計された純正品を使うべきかな、と私は思います。

割れたら?EC-YS100ステンレスが互換?

ここで、特に「EC-KV50」(ガラスサーバーモデル)をお使いの方に、ちょっと面白い情報です。

ガラスを割ってしまって、「もうガラスはこりごりだ…」と思っている方もいますよね。

【朗報?】ステンレスサーバーにアップグレードできるかも

実は、EC-YS100(10杯用モデル)に使われている「SERECYSC_XB」という部品番号の「ステンレスサーバー」が、EC-KV50にも互換性がある「らしい」という情報を見つけました。

とある販売店の説明に「EC-KV50-RA 用のステンレスコーヒーサーバー」と明記されていたんです。

もしこれが本当なら、これは「代用」というより「安全なアップグレード」ですよね。ガラスのように割れる心配がなくなりますし、保温性も上がるかもしれません。

ただし、デメリットは価格が高いこと。ガラスサーバー(例:JAGECAJ-TDの約2,640円)に比べ、ECサイトでも4,000円〜10,000円程度と高額になるようです。

【注意】これはメーカーが公式に発表している互換情報ではない可能性があります。購入を検討される場合は、ご自身の責任において、販売店に互換性をよく確認することを強くお勧めします。

安全なアクションフローと推奨手順

では最後に、もしサーバーを割ってしまったら、どう行動すべきか。私なりに推奨する手順(アクションフロー)をまとめます。

  1. 安全確保 まず電源プラグを抜き、割れたガラスで怪我をしないよう安全に処理します。
  2. 品番の確認 本体の側面や背面で「EC-XXXX」という品番をメモします。
  3. 部品番号の確認 「象印パーツダイレクト」などで、品番に対応する「ガラス容器」の部品番号(例:JAGECAJ-TD)と価格を調べます。
    • ※EC-KV50の方は「BG819816A_01」が「フタのみ」でないか厳重に確認
  4. 【推奨A】純正部品の注文 「象印パーツダイレクト」や「楽天」「Yahoo!」で、調べた部品番号を検索して注文します。これが最も安全で確実です。
  5. 【推奨B】ステンレス化(EC-KV50等) もしお使いのモデルがEC-KV50などで、「もう割りたくない」場合、「EC-YS100」用のステンレスサーバー(SERECYSC_XB)へのアップグレードを検討します(※ただし互換性は自己責任で要確認)。
  6. 【非推奨C】非純正品での代用 上記A・Bがどうしても無理な場合。Harioなどでの代用を試みることになりますが、本記事で解説した故障、火傷、火災のリスクを全てご自身で引き受ける覚悟が必要です。私は一切お勧めしません。

象印コーヒーメーカーのガラス容器代用の最適解

いろいろと調べてきましたが、私なりの結論です。

「象印 コーヒーメーカー ガラス容器代用」の最適解は、「素直に純正部品を取り寄せる」、これに尽きると思います。

代用品を探す手間や、サイズが合わなかった時のガッカリ感、そして何より故障や火傷のリスクを考えたら、2,000円〜3,000円程度で「安全」と「安心」が買える純正品が、結局は一番安上がりで賢い選択だと私は思います。

この記事が、ガラスサーバーが割れて困っている方の助けになれば幸いです。正しい部品を手に入れて、早く安心のコーヒーライフを取り戻してくださいね。

本記事に記載されている部品番号、価格、互換性などの情報は、私が調査した時点のものです。情報は変更される可能性があります。

部品の購入にあたっては、必ずご自身の責任において、象印の公式サイトまたは各販売店にて、最新の正確な情報(特にご自身の本体品番との適合性)をご確認いただきますよう、よろしくお願いいたします。

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