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アイリスオーヤマのシーリングライト中身交換はやめとけ、かんたんな対処法まとめ

アイリスオーヤマのLEDシーリングライト、コスパが良くて人気ですよね。でも、使っているうちに「あれ?点滅するな」「ちらつきが気になる」「急につかない!」なんて不具合が出ること、ありませんか。

そうなると、「もしかして蛍光灯みたいに中身交換できる?」って考えちゃいますよね。特にアイリスオーヤマ製品だと、どうなんだろうって。私も以前、リビングのライトが不調で、LED基盤の交換をDIYでできないか真剣に調べたことがあるんです。

リモコンが効かないだけならまだしも、チカチカするとストレスですし。でも、ちょっと待ってください。その不具合、もしかしたらほたるスイッチが原因かもしれませんし、簡単に直る設定の問題かもしれません。

この記事では、シーリングライトの中身交換をアイリスオーヤマ製品で考えている方に向けて、そのリスクや、5年保証を使った修理、寿命が来た時の正しい対処法について、私の経験も踏まえて分かりやすく解説していきますね。

  • アイリスオーヤマ製品の「中身交換」がなぜ危険なのか
  • 故障? まず試すべき簡単なリセット方法
  • 知っておきたい「5年保証」の活用術
  • 保証切れや寿命時の最適な対処法

シーリングライトの中身交換、アイリスオーヤマ製品の危険性

シーリングライトが不調になると、すぐに「中身の基盤だけ交換すれば安上がりかも」と考えてしまいがちです。ですが、特にアイリスオーヤマのような一体型LEDシーリングライトでは、その考えが大きなリスクを伴うことをご存知でしたか? まずは、なぜDIYでの交換が推奨されないのか、その理由と、不具合の本当の原因を探る方法を見ていきましょう。

LED基盤交換はDIY不可

結論から言ってしまうと、アイリスオーヤマ製のLEDシーリングライトの「中身交換(LED基盤や電源部分の交換)」は、一般ユーザーがDIYで行うべきではありません。

昔の蛍光灯器具なら、蛍光管やグロー球を交換するのが当たり前でした。でも、現代のLEDシーリングライトは、LEDチップと電源基板が一体化した「ユニット」として設計されています。これ、分解して修理することを前提にしていないんですね。

DIY交換が危険な理由

知識がないまま内部を触る行為は「修理」ではなく「改造」にあたります。配線を間違えたりすれば、ショートして発煙したり、最悪の場合、火災につながる危険性が非常に高いです。

実際に、照明器具の不適切な改造による事故は消費者庁などからも警告が出ています。安全のため、絶対にやめましょう。

さらに、もし自分で分解・改造を試みた場合、その時点でメーカーの保証対象外となってしまいます。たとえ購入から5年以内であっても、無料修理の権利を失ってしまうんですね。コストを抑えようとしたDIYが、逆に高くつく結果になる可能性大です。

故障? 点滅やちらつきの原因

ライトが「チカチカ点滅する」「ちらつく」「一瞬ついて消える」といった症状が出ると、「ああ、基盤が壊れた…」と焦りますよね。でも、必ずしも本体の故障とは限らないんです。

原因は、大きく分けて3つの可能性があります。

原因の分類 具体的な要因 主な症状
1. 器具側の問題 ・リモコンの電池切れ ・本体の一時的なエラー ・(アイリスオーヤマ特有の)デモモード ・リモコンが効かない ・勝手に消える
2. 住宅設備側の問題 ・壁スイッチの不具合 ・ほたるスイッチ(後述) ・調光機能付きスイッチ(非互換) ・うっすら点灯(ゴースト点灯) ・チカチカ点滅する
3. 製品寿命 ・LEDドライバー(電源部)の劣化 ・設置から8年以上経過 ・点滅 ・暗くなる ・つかない

このように、原因は様々です。特に見落としがちなのが「住宅設備側」、つまり家(部屋)の壁スイッチの問題です。本体の故障を疑う前に、まずは自分でできる簡単なチェックを試してみるのが賢明ですよ。

つかない時に試すリセット方法

「リモコンを押しても無反応」「壁スイッチでもつかない」…そんな時、私がまず試すのが「本体のリセット(完全放電)」です。

LEDシーリングライトは、内部にマイコンを搭載した電子機器です。スマホがフリーズするように、一時的なエラーで動作が不安定になることがあるんですね。

シーリングライトの簡単リセット手順

  1. 部屋の壁スイッチで照明をオフにします。
  2. 内部の電気を完全に放電させるため、そのまま「1分以上」待ちます。(ここ、大事です!)
  3. 1分以上経ったら、再び壁スイッチをオンにします。

たったこれだけです。私の場合、これで「あれ?直った」というケースが結構ありました。内部のマイコンがリセットされて、正常に戻ることが多いんです。中身交換を考える前に、費用ゼロでできるこの方法をぜひ試してみてください。

また、アイリスオーヤマ製品の一部には、店頭展示用の「デモモード」が誤って作動しているケースもあるようです。「勝手に消える」「点灯パターンが変わる」といった場合は、リモコンの「チャンネル(CH)ボタンを6回連続で押す」といった特定操作で解除できることがあるので、取扱説明書も確認してみましょう。

リモコンが効かない時の対処法

リモコンが効かない場合、本体の故障を疑う前に、まずはリモコン側をチェックします。

1. 電池交換 基本中の基本ですが、新品のアルカリ乾電池に交換します。電圧が不安定な古い電池や、マンガン電池では正常に動かないことがあります。

2. リモコンの発信チェック これが意外と便利なんですけど、スマホのカメラ(インカメラが反応しやすいです)を使います。

カメラを起動して、カメラ越しにリモコンの送信部を見ながらボタンを押してみてください。カメラの画面で送信部がチカチカと光れば、リモコンは正常です。光らなければ、リモコン自体の故障が濃厚ですね。

3. チャンネル設定 同じ部屋や隣の部屋で同じメーカーの照明を使っていると、混線することがあります。リモコンや本体のチャンネル設定(CH1 / CH2など)が合っているか、確認してみましょう。

これらを確認し、前述のリセット(壁スイッチ1分オフ)を試してもダメな場合、本体側の受光部やマイコンの問題が考えられます。

ほたるスイッチが原因の不具合

これは、私が以前ハマった落とし穴です。「照明を消しているのに、うっすらと暗く点灯し続ける(ゴースト点灯)」とか「チカチカと点滅を繰り返す」といった症状、ありませんか?

それ、「ほたるスイッチ」が原因かもしれません。

 

ほたるスイッチとは、オフの時に緑や橙の小さなランプが点灯する、あのスイッチのことです。あのランプを光らせるために、スイッチは常にごく微弱な電流を流し続けているんです。

高感度なLEDシーリングライトの回路が、この微弱な電流に反応してしまって、ゴースト点灯や点滅を引き起こすことがあるんですね。これはアイリスオーヤマ製品に限らず、多くのLED照明で起こりうる「相性問題」です。

ほたるスイッチが原因の場合の対処法

この場合、照明器具本体を修理・交換しても症状は改善しません。

根本的な解決策は、壁のスイッチを「ほたる機能のない標準的なスイッチ」に交換することです。ただし、この作業は「電気工事士」の資格が必要です。無資格での作業は法律で禁止されており、感電や火災のリスクがあり非常に危険です。

賃貸の場合は大家さんや管理会社へ、持ち家の場合は専門の電気工事業者に必ず相談してください。

シーリングライト中身交換、アイリスオーヤマの保証と寿命

セルフチェックを試しても不具合が直らない…。こうなると、いよいよ本体の故障が濃厚です。でも、ここで「中身交換」のDIYに走るのはまだ早いです。アイリスオーヤマが提供している強力な「5年保証」を使えるかもしれません。保証の条件と、もし保証が切れていた場合の「寿命」に関する判断基準を見ていきましょう。

5年保証の適用条件

アイリスオーヤマのLEDシーリングライト、実は「5年保証」という長期間の保証が付いているモデルがほとんどです。(※2017年4月1日以降の購入品が対象)

パッケージに「3年保証」と書いてあっても、対象期間以降の購入であれば5年保証が適用されるという、かなり手厚い内容になっています。

この無償保証が適用されるのは、あくまで「正常な使用状態での自然故障」に限られます。つまり、取扱説明書通りに使っていて壊れた場合ですね。

保証申請に必要なもの

保証を受けるためには、以下の2点がほぼ必須となります。

  • メーカー保証書
  • 購入日を証明する書類(レシート、領収書、通販の注文履歴など)

レシートなどは失くしがちですが、これがないと保証期間内かどうかの証明ができません。購入時のレシートは、保証書と一緒に大切に保管しておくのが本当に大事ですよ。

保証が効かないケースとは

5年以内であっても、残念ながら保証が適用されないケースがあります。特に注意したいのが、今回のテーマでもある「中身交換」に関連する項目です。

保証対象外となる主なケース

  • 購入日を証明する書類(レシート等)がない場合
  • 不当な修理・改造による故障や損傷(←「中身交換」のDIYはこれに該当します
  • 落下や衝撃、異常電圧、天災(火災、地震、落雷など)による故障
  • 業務用など、一般家庭以外での使用による故障
  • リモコンの電池などの消耗品

もうお分かりですね。コストを抑えたくて「中身交換」を自分で試みた瞬間、たとえそれが原因で壊れていなくても、「不当な改造」とみなされ、無償修理の権利をすべて失うことになるんです。

不具合が出たら、まずは「分解する前に保証書とレシートを探す」。これが鉄則ですね。

メーカー修理の依頼手順

保証期間内(5年以内)で、レシートもちゃんとある。セルフチェックも試したけどダメだった。となれば、メーカーサポートに連絡しましょう。

連絡先: アイリスコール(電気製品の修理ご相談コール)

アイリスオーヤマの公式サイトに電話番号(フリーダイヤル)や、最近ではLINEでのサポート窓口も用意されているようです。

連絡する際は、以下の情報を手元に準備しておくとスムーズです。

  • 製品の型番(本体の裏側などにシールが貼ってあります)
  • 購入日(レシートで確認)
  • 具体的な症状(例:「点滅する」「リモコンが効かない」など)
  • 試したこと(例:「リセットは試したが改善しなかった」「リモコンの電池は新品に替えた」など)

保証期間外(有償修理)の場合でも、まずはこの窓口で見積もりを依頼することになります。修理費用がいくらかかるか、新品を買うのとどちらが得かを判断する材料になりますからね。

※サポート体制や連絡先は変更される場合がありますので、必ずアイリスオーヤマの公式サイトで最新の情報をご確認ください。

製品寿命(8~10年)の目安

「購入から5年以上経ってしまった」「レシートをなくした」…こういう場合は、残念ながら無償保証は難しいです。

ここで考えるべきは、その不具合が「故障」なのか「寿命」なのか、です。

LEDチップ自体の寿命は40,000時間とか言われていて非常に長いんですが、照明器具としての寿命は、LEDを制御している「電源基板(LEDドライバー)」の電子部品が先に劣化することで決まることが多いんです。

日本照明工業会などのガイドラインでは、照明器具の一般的な寿命の目安は「8年~10年」とされています。

もし、お使いのシーリングライトが設置から8年以上経過している場合、点滅や不点灯は故障ではなく、製品全体の寿命を迎えている可能性が極めて高い、と考えるのが自然かなと思います。

この場合、有償修理で一時的に直しても、またすぐに別の電子部品が寿命を迎えて…と、かえって高くつく可能性があります。私なら、この段階になったら「買い替え」を検討しますね。

シーリングライト中身交換(アイリスオーヤマ)の正しい対処法

さて、ここまで「シーリングライトの中身交換をアイリスオーヤマ製品で」と考えていた方に向けて、様々な情報を見てきました。

結論として、安全かつ経済的に問題を解決するための「正しい対処法」を、私なりにまとめます。

不具合発生時の行動フロー

  1. まずはセルフチェック(費用ゼロ)
    • リモコンの電池交換(新品アルカリ電池)
    • 本体リセット(壁スイッチOFF → 1分待機 → ON)
    • (必要なら)デモモード解除
    • (安全に注意し)本体の付け直し、端子の焦げ確認
  2. 購入日を確認
    • 【5年以内&レシート有】絶対に分解しない!「アイリスコール」に連絡し、無償保証を申請する。
    • 【5年以上経過 or レシート無】 → 寿命の可能性大。有償修理の見積もりも可能だが、「新品への買い替え」が最も合理的で経済的かなと思います。
  3. 【例外】壁スイッチの確認
    • 「ほたるスイッチ」や「調光機能付きスイッチ」が原因の場合、照明本体の問題ではありません。「電気工事業者」にスイッチ交換を相談してください。

「中身交換」というDIYは、発火のリスク保証失効のリスクを伴うため、絶対に避けるべき、というのが私の結論です。

最近のLEDシーリングライトは、省エネ性能も機能も格段にアップしています。寿命が来た古い器具を無理に延命させるより、最新のモデルに買い替える方が、長期的な満足度や電気代の節約にもつながるかもしれませんよ。

本記事で紹介した対処法は、あくまで一般的な目安であり、すべての状況での安全や解決を保証するものではありません。作業の際はご自身の安全に十分注意し、電気工事に関する作業は絶対に無資格で行わないでください。

最終的な判断や作業に不安がある場合は、必ずメーカーのサポートセンターや、資格を持つ専門の電気工事業者にご相談ください。

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