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野菜が高いときの対策方法 | 節約レシピ4品掲載【主婦歴40年以上の母に聞いた】

昨年末辺りから、野菜の価格が上がっていますよね。

毎日の食卓にサラダや野菜を使ったお料理をだしたいのに

  • 毎月の食費には限りがある、予算内で納めたい
  • 正直、もやしでかさまし料理は飽きてきた…
  • お肉の方が安いからついついお肉メインの献立になりがち

という奥様も少なくはないと思います。

お買い物に行っても野菜が高くてため息がでちゃいますよね。

一昨年の冬は頻繁に食べていた鍋物も、今期は数回だけ。
白菜やレタスといった葉物野菜を中心に値段が高くなっているので、冬場の定番お鍋がなかなか食べられませんでした。

値段が高いのはしょうがないけど、できるだけたくさん野菜を食べさせてあげたい、という方のために

今回は、主婦歴10年の私と、主婦歴40年以上の母と義母に聞いた、野菜価格高騰時の対策についてご紹介します!

毎日の献立で頭を悩ませている奥様の参考になれば幸いです。

上手に食費を節約する方法は?

毎日欠かさず作る料理、朝や昼は残り物を活用したり、パンだったり…
でも、夜ご飯はなるべく栄養バランスを考えた献立を、と思いますよね。

しかし、野菜価格が高騰している今、栄養バランスのみ重視して献立を考えると野菜の摂取量が多くなればなるほど、食費もかさみます。

野菜をなるべく多く、なおかつ、上手に食費を節約する方法がこちら

  1. 安い野菜を使ってうまく献立を考える
  2. 乾物や冷凍野菜を活用する

それぞれ詳しく解説していきます。

安い野菜を使って献立を考える

まずは、比較的安価で販売されている野菜や、ちょっと高くても1つ買えば何品も作れる野菜を中心に献立を考えてみましょう。

私はチラシや店頭で、特売になっている野菜をチェックしながらスマホやPCで素材別で献立を検索して、作るものを決めてから買い物に行っています。

野菜のお値段を見ないで献立を決めてしまうと、買い物に行って高かったり、予算オーバーになってしまうこともあるので
できるだけその時に安くなっている食材で献立を決めることが節約に繋がります。

《農家さんの野菜は安い?》
地域によっては、農家さんが作った野菜が安値で販売されているところもあるかと思います。私が住む地域では、夏場、道の駅や農家さんの畑の近くで色々な野菜が100~300円で販売されていて
量も多いので良く買っているのですが、冬になると当然ですが収穫時期が終わってしまうので販売されていません。
スーパーで売られている農家さんの野菜は、今の時期だからでしょうか、決して安くはないので買わないのですが
地域・スーパーによっては安く販売されていることがあるかもしれないので、スーパーに行ったらチェックしたいですね!

乾物や冷凍野菜をうまく利用する

スーパーなどで売っているカット野菜、冷凍野菜を使ったことがありますか?
お鍋用、野菜炒め用…など様々な種類がありますし、サラダも数種類あります。

このようなカット野菜は、1年中価格が安定しており100~200円程度で購入することができます。

我が家では、お恥ずかしい話ですがキャベツやレタスを1玉買っても使い切る前にダメになってしまうことも多いので、よくカット野菜を買っています。

また、乾物類も100円程度で買えますよね。
切り干し大根は煮物のイメージがありますが、炒め物やサラダにしてもおいしいです。
干しシイタケや春雨、乾物ではないですがこんにゃくや白滝も安いので活用したい食材の一つ。

最近私は冷凍野菜を使うようになりました!
ほうれん草とブロッコリーを良く買うのですが、ブロッコリーはさっとゆでたり炒めたり、レンジでチンでサラダにも。
ほうれん草は炒めると水分がでてきてべちょっとなるので、凍ったままお味噌汁の中に入れることが多いですが、調理の仕方次第でもっと美味しいお料理になるかもしれません。
下ゆでして刻んである冷凍オクラも、あと1品なにか欲しい時に便利なので常備、それからカット済みの小ねぎも最近買うようになりました。
小ねぎはそのまま納豆やお味噌汁、うどん、お蕎麦に入れても良いですしチャーハンなど作るときにも使えます。

野菜の値段、過去と現在比較

では次に野菜が高いといわれている今、過去と比べてどれくらい値段が違うのでしょうか、比較してみましょう。
以下の表では、品目別で1キロ当たりの小売り価格を表しています。

品目(小売単価 円/kg)

平成29年度2月

平成28年度2月

平成27年度2月

きゃべつ

330円

235円

128円

ねぎ

764円

620円

611円

白菜

351円

246円

119円

ほうれんそう

1292円

785円

1092円

レタス

1059円

583円

706円

たまねぎ

240円

207円

191円

きゅうり

773円

639円

754円

トマト

740円

802円

865円

なす

870円

847円

920円

ピーマン

1359円

1079円

1392円

だいこん

276円

150円

153円

にんじん

408円

443円

283円

じゃがいも

259円

340円

252円

>>参考サイト:野菜情報総合把握システム

上記の価格は1キロ当たりの小売価格で、実際にスーパーなど店頭で販売される時と少し金額が変わりますが
1キロ当たりの小売り価格が高ければ、店頭での値段も高くなります。

例えば、レタスは29年度2月は1キロ当たり1000円を超えて、店頭では1玉300~400円前後で販売、昨年の同じ時期ですとそこまで高くなかった記憶があります。

なすは近所のスーパーで夏場は150円前後、冬だと300円近い値段で販売されており、表を見ると小売価格も800円~900円、それだと1袋の値段が300円近くてもしょうがないですね。

野菜が高くなる原因って?

そもそも、野菜が高値になる原因とは、いったいどのようなものなのでしょうか。
今冬の野菜価格高騰の原因は、昨年10月の長雨や台風が原因とのこと。

長雨が原因となり、農作物に被害が及び収穫が少なくなり現在の高値につながっているのですね。

価格が大きく変動しやすい野菜は?

天候によって、野菜の価格は変動していますが、すべての野菜が高くなるわけではありません。

そこで私が実際にスーパーで野菜が今までと比べてどれくらい値段が上がっているのか調べてきました。

レタス 1玉300~400円前後
キャベツ 1玉300~400円前後
白菜 1/4カットで200円前後
小松菜 300円前後
ほうれん草 300円前後
なす 5本入りで300円前後
ブロッコリー 1株300円前後
ニラ 200円前後

ほかと比べて安い野菜はどれ?

高値で販売されている野菜ですが、高いといわれつつも価格が安定しているものや比較的安価で手に入るものもあります。
こういった野菜を中心に献立を考えていくと、少し節約になりますよね。

地域やスーパーによって、価格は若干異なりますが、私が普段よく買い物に行くスーパーでは、以下の野菜は価格が安定して販売されています。

もやし 1袋19円
れんこん(水煮) 1パック99円
たまねぎ 3~4玉で199円
じゃがいも 1キロで200円前後
ごぼう 土付きで2~3本1袋200円前後


この他にも、冷凍のブロッコリーやほうれん草、れんこん、おくら、さといも等、数種類の野菜も通年1袋100~200円前後で販売されています。

その野菜で栄養素はとれる?

では次に、比較的安定した価格で販売されている以下の野菜では、どのような栄養素が取れるのかまとめてみましょう。

もやし
  • ビタミンC
  • カリウム
  • 食物繊維
  • アスパラギン酸
冷凍ブロッコリー
  • ビタミンC
  • カリウム
  • 葉酸
  • 食物繊維
  • カロテン
れんこん水煮
  • ビタミンC
  • カリウム
  • 葉酸
  • 食物繊維
  • カルシウム
  • マグネシウム
  • ビタミンB1
ごぼう
  • 食物繊維
  • 炭水化物
  • アルギニン
  • タンパク質
  • カリウム
  • リグニン
冷凍おくら
  • ペクチン
  • βカロチン
  • カリウム
  • カルシウム
  • ビタミンB1
  • ビタミンB2
  • ビタミンC
冷凍ホウレンソウ
  • 鉄分
  • カルシウム
  • カリウム
  • 食物繊維
  • βカロテン
  • ビタミンC

例えば、ほうれん草、冷凍のものと生で買ってきたものとでは、栄養素が異なるのでは、とよく耳にします。
ビタミンCやβカロテンなど、水溶性のものや熱に弱い栄養素は、生で食べるのと加熱して食べるのとを比べるとでは、当然栄養素が損なわれてしまいます。
冷凍野菜も、短時間でもさっと加熱してから冷凍されていたりするのです、冷凍カット野菜の栄養価は、生の野菜の栄養とあまり変わりませんので、生の野菜が高いから買えない時は冷凍野菜をたっぷり使って献立を考えていった方が節約にもなりますし、栄養素をきちんととることができますね。

おすすめ節約レシピ

では最後に安く手に入る野菜を多く使った節約レシピ、実際に我が家でも作っているものを4品ご紹介します。

  • 冷凍ほうれん草ともやし・人参のナムル
  • ほうれん草、もやしと卵の中華スープ
  • れんこんきんぴら
  • 豆腐のベーコン巻き

冷凍ほうれん草ともやし・人参のナムル


こちらは冷凍ほうれん草ともやし、人参を白だしでナムルにしたもの。

【材料】

  • 人参:1本
  • もやし:1袋
  • ほうれん草:1束
  • 白だし:100ml
  • 胡麻:適量
  • 塩:少々
  • ごま油:大さじ1

人参は5センチほどの細切りにしてからほうれん草ともやし、人参を茹で、水気を切ってからお皿に盛り付けます。
調味料を混ぜてタレを作って味見を。白だしの種類によって味が濃かったり薄かったりしますのでお好みでお水やごま油で味を調えてください。
タレができたら、盛り付けた野菜に和えて出来上がりです。

私は冷凍ほうれん草を使い、野菜はゆでた後にキッチンペーパーでしっかりと水気を取りました。

お皿に盛り、上からタレをかけて出来上がり。

白だしで作るナムルも美味しいのですが、夫と娘はゴマ油と鶏ガラ粉末・塩コショウで作るナムルの方が好きなようです。

>>参考レシピ:【ペコリ】白だしで作るナムル

ほうれん草、もやしと卵の中華スープ

冷凍ほうれん草とたまごがあればパパっと作れるスープ
お好みで片栗粉を入れずさらっとしたままのスープでお飲みになるのも良いですよ。
【材料】

  • ブロッコリー:お好みの量
  • 水:600cc
  • 中華スープの素(ウェイパーや香味ペーストでもOK):適量
  • たまご:1個
  • 水溶き片栗粉:水と片栗粉で1:1
  • 白ごま:適量

お鍋に水と冷凍ほうれん草、もやし、中華スープの素を入れて、水溶き片栗粉でとろみをつけ、溶き卵を入れて完成です。

元々ブロッコリーで作るスープのレシピでしたが、今回はほうれん草ともやしで作ってみました。

冷凍ブロッコリーの場合、お鍋に直接入れても良いのですが、水がブロッコリー色になり、ニオイもなんとなくブロッコリーのニオイがするので
私はブロッコリーをレンジでチン、少し解凍してから香味ペーストを溶かしたお湯に入れています。
色やニオイが気にならなければ、凍ったままお鍋に入れても良いですよ。

>>参考レシピ:【COOKPAD】ブロッコリーと卵の中華スープ

れんこんきんぴら

人参とごぼうのきんぴらと同じ調味料で、れんこんでも作ることができます。
ごぼう同様にれんこんも食物繊維が多く、れんこん水煮を使えば1品100円以下で作ることができます。
【材料】

  • れんこん:320g
  • ごま油:大さじ1.5
  • 唐辛子(輪切りや微塵になったもの):1/2本分
  • ☆酒・みりん:各大さじ2
  • ☆醤油:大さじ1.5
  • ☆砂糖:小さじ2
  • 白いりごま:小さじ2

れんこんは1~2ミリの薄い半月切りにして酢水にさらし、水気を切ります。
フライパンにごま油と唐辛子を強めの中火で炒め、れんこんを加えて30秒ほど炒めます。
☆調味料を加えて水分がほぼなくなるまで炒めたら、お皿に盛り付けて白ごまをふりかけ、混ぜ合わせたら完成です。

>>参考レシピ:【COOKPAD】大好き!レンコンのきんぴら

豆腐のベーコン巻き

時間がない時にぴったり。母に教えてもらったレシピです。

【材料】

  • 豆腐:1丁
  • ベーコン:適量
  • 薄力粉:適量
  • にんにく:1かけ
  • オリーブオイル:適量

にんにくは薄くスライス
豆腐は8等分に切ってから、キッチンペーパーにくるんでレンジ(600Wで1分程)、その後15分程放置して水切りをします。

水切りした豆腐にハーフベーコンを巻いていき、うすーく薄力粉を振りかけます。

フライパンにオリーブオイルとにんにくを入れて、良い香りがしてきたら豆腐を入れて両面焼いてお皿に盛り付け。

夫はたまねぎポン酢や、焼肉のたれをかけて食べてましたが、バター醤油で味付けをしてもおいしいとのことでした。

まとめ

いかがでしたか?

やっと値段が落ち着いてきた野菜ですが、夏場に比べると決して安く手に入る、というわけではありません。
我が家でも夏は野菜多めの献立を考えていますが、冬になるとどうしても野菜が高いため、野菜を使ったメニューが少なくなりがちです。

チラシや店頭で安く売られている野菜を中心に献立を考えながら買い物ができればよいのですが
私のようにその場で考えて買っていくというのが苦手な方は

  • 年間を通して価格が安定して販売されている野菜(もやし・水煮レンコン・カット野菜など)
  • 冷凍野菜(ほうれん草・レンコン・ブロッコリー・おくらなど…)

を使ったレシピを検索して献立を考えるのがおすすめです。

野菜、と言われると、サラダやお鍋、野菜炒めなどによく使われる葉物野菜をイメージしてしまいますが
他にはキノコ類も比較的価格が安定していますので、生野菜に加え冷凍野菜、お肉も上手に利用して

家計の負担になりすぎないよう、毎日の献立を考えていけると良いですね。

以上、【主婦歴40年以上の母に聞いた】野菜が高いときの対策方法■節約レシピ4品掲載、でした。

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