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手首周り22cm超!アップルウォッチバンド手首太い人の正解3選

アップルウォッチを購入しようと思ったけれど標準のバンドでは長さが足りないかもしれないと不安に思ったり、実際に手首が太いせいで装着できたとしてもきつい締め付けに悩まされたりしていませんか。

特にメンズ用の大きいサイズを探している方や腕周りが20cmを超えるような大柄な方にとって、自分に合うバンドを見つけるのは意外と難しい問題です。

私たちが普段目にするおすすめランキングの多くは標準的な手首サイズを前提としており、手首周りが22cm以上あるようなユーザーに向けた情報は驚くほど少ないのが現状といえます。

そこで今回は、手首の正しい測り方から血流を阻害しない適切なサイズの選び方、そしてアップルウォッチウルトラ用のオーシャンバンドやエクステンションパーツを活用した具体的な解決策まで徹底的に解説します。

純正品だけでなく社外品で長いバンドを探すコツや足首に装着するアンクルストラップという選択肢も含めて、あらゆる角度から最適な一本を見つけ出しましょう。

  • 手首周り22cm以上でも快適に装着できる具体的なバンド製品と品番
  • 血流阻害やセンサー誤作動を防ぐための正しいサイズ測定法とフィッティング基準
  • 純正バンドの中で最も長く拡張性が高い「隠れた名品」とその入手方法
  • 海外ブランドやDIYを含むサードパーティ製バンドでの賢い解決策

アップルウォッチバンドは手首が太いと入らない?

結論から言うと、何も考えずに店頭に並んでいる標準セットのモデルを買ってしまうと、手首が太い方は「入らない」あるいは「入っても苦行」という事態に陥る可能性が非常に高いです。

これはアップルウォッチが悪いわけではなく、単純に市場のボリュームゾーンに合わせて製品がパッケージングされているからです。

しかし、諦める必要は全くありません。物理的な制約や身体的な特徴を正しく理解し、適切なアイテムを選び直すことで、どんなに手首が太くても快適なスマートウォッチライフを手に入れることは可能です。

ここではまず、現状把握と「なぜうまくいかないのか」の根本的な原因を掘り下げていきましょう。

自分の手首サイズを正確に測る方法

バンド選びの失敗を防ぐ最初にして最大のステップは、自分の手首のサイズをミリメートル単位で正確に把握することです。「だいたいこれくらい」という感覚値は、ECサイトでの購入において致命傷になりかねません。

まず用意していただきたいのは、柔らかいメジャーです。もし手元になければ、細長く切った紙と定規でも代用可能です。測定する位置は、手首の骨(尺骨茎状突起)から肘側に少しずらした、実際に時計を装着する位置です。

測定の重要ポイント

  • きつく締めすぎない: メジャーが肌に食い込むほど強く巻くと、実際の装着時に苦しくなります。肌に触れるか触れないか程度の力加減で測りましょう。
  • 指一本分の余裕を考慮する: 計測した数値(実寸)に、+5mm〜10mm程度(指一本が入る程度)を加えた長さが、快適なバンドの内径になります。
  • 運動後のパンプアップを想定: トレーニングをする方は、運動直後の血流が増加した状態でも測ってみることをおすすめします。通常時より1cm以上太くなることも珍しくありません。

また、手首の「断面形状」も重要です。同じ200mmの手首周りでも、丸太のように丸い手首の人と、平べったい扁平型の手首の人では、フィットするバンドの硬さが変わってきます。丸い手首の人は硬い素材だと手首の両サイドが痛くなりやすいので、より柔軟性のある素材が求められます。

バンドがきつい時の健康被害と対策

「ギリギリ留まるから大丈夫」と思って無理に使っていませんか? きついバンドを長時間使用することは、単なる不快感だけでなく、健康上のリスクやデバイスの機能不全を引き起こします。

まず懸念されるのが「血流阻害」です。いわゆる駆血帯効果(Tourniquet Effect)により、手先のしびれや冷えを感じることがあります。また、皮膚への持続的な圧迫は、接触性皮膚炎やあせもの原因にもなり得ます。

きついバンドが引き起こすデバイス側の問題

  • センサー精度の低下: 意外に思われるかもしれませんが、センサーが肌に強く押し付けられすぎると、血流が圧迫されて正確な心拍数や血中酸素濃度が測れなくなることがあります。
  • 誤作動の誘発: 皮膚が引っ張られることで接触不良と誤判定され、パスコードロックが頻繁にかかってしまうことがあります。

対策としては、常に「皮膚の上で時計本体を少しずらせる程度の余裕」を持たせることが鉄則です。装着した際、バンドと肌の隙間に小指の先がスッと入るくらいが理想的なテンションだと言えます。

メンズ向け大きいケースサイズの推奨

手首が太い方がバンド選びで自由度を確保するための最大の戦略、それは「一番大きいケースサイズを選ぶこと」です。

アップルウォッチは、ケースサイズによって対応するバンドの長さ設計が異なります。Series 10であれば42mmではなく46mm、Ultraであれば49mmを選択すべきです。過去のモデルであれば44mmや45mmといった「大きい方のグループ」を選んでください。

「自分には機能的に41mmで十分だ」と考えて小さいサイズを選ぶと、後悔することになります。小さいケース用のバンドは全体的に短く設計されており、そもそも物理的に届かないケースが大半だからです。

さらに、太い手首に小さな時計を乗せると、視覚的にもバランスが悪く、時計がおもちゃのように見えてしまうことがあります。

45mm/46mm/49mmのケースを選ぶことは、単に画面が大きいというだけでなく、「長いバンドの選択肢へのアクセス権」を得るという意味で非常に重要です。

純正バンドの長さと限界を知ろう

アップルの純正バンドは品質が高く魅力的ですが、そのサイズ展開には明確な「限界」があります。これを理解せずに購入すると、高価なバンドが無駄になってしまいます。

以下に、主要な純正バンドの「公称最大手首周り」をまとめました。これはあくまでスペック上の最大値であり、快適に使えるサイズはここからマイナス10mm程度見ておいた方が無難です。

バンド種類 サイズ表記 最大手首周り (mm) 太い手首への適性
スポーツバンド M/L (標準同梱) 210mm △ (ギリギリ)
スポーツループ ワンサイズ 210mm △ (構造上きつい)
ソロループ サイズ12 215mm × (非推奨)
ミラネーゼループ ワンサイズ 205mm × (短い)
トレイルループ M/L 220mm ○ (比較的余裕あり)

特に注意が必要なのが「ソロループ」や「ブレイデッドソロループ」です。これらは伸縮性がありますが、最大サイズの「12」であっても、手首周り215mmを超える方にはきつく、強くおすすめできません。シリコン製のソロループは摩擦が強いため装着時に皮膚を巻き込みやすく、不快感が強い傾向にあります。

手首周り22cm以上の人の選び方

手首周りが22cmを超えてくると、通常の家電量販店で吊るし売りされているバンドでは対応できなくなります。この領域のユーザーは、「延長(エクステンション)」または「海外規格(Global Size)」という2つのキーワードでアイテムを探す必要があります。

日本の一般的な成人男性の平均手首周りは17cm前後と言われています。つまり、22cmというのは市場のマイノリティであり、国内企画の製品ではカバーしきれていないのです。

しかし、世界を見渡せば体が大きな人はたくさんいます。視点を「自分に合うものを探す」から「物理的に長さを足す」または「海外のラージサイズを取り寄せる」という方向にシフトしましょう。次章からは、具体的な「正解」となる製品を紹介していきます。

アップルウォッチバンドを手首が太い人が選ぶ正解

ここからは、私がリサーチし、実際にフォーラム等でも評価が高い「具体的な解決策」を提示します。これらを選べば、サイズの問題でアップルウォッチを諦める必要はありません。

最強のオーシャンバンドと延長パーツ

現時点で、純正品における最強かつ最終的な解決策は、「オーシャンバンド」+「オーシャンバンドエクステンション」の組み合わせです。

オーシャンバンドはApple Watch Ultra向けに開発されたバンドですが、44mm/45mm/46mmのケースとも互換性があります。チューブ状の構造により伸縮性とクッション性が抜群で、太い手首でも食い込みにくいのが特徴です。

そして何より重要なのが、別売りの「エクステンション(延長用バンド)」の存在です。これを追加することで、バンドの長さを+50mm延長することができ、最大で250mmの手首周りまで対応可能になります。

おすすめの購入手順

1. 49mm (Ultra用) または 45/46mmケースに対応した「オーシャンバンド」を購入。 2. 同時にApple公式サイトで「オーシャンバンドエクステンション」を購入。 3. 既存のバックル側のバンドを延長パーツに差し替えて使用。

この組み合わせなら、ウェットスーツの上から装着することを想定しているだけあって、どんなに剛腕の方でも余裕を持って装着できます。見た目もダイバーズウォッチ風で非常にタフな印象になり、大柄な男性の腕によく似合います。

リンクブレスレットでコマを足す方法

ビジネスシーンやフォーマルな場で、スーツに合わせたいという方には「リンクブレスレット」が唯一無二の選択肢です。ステンレススチール製の非常に美しいバンドですが、標準状態ではやはり200mm程度が限界です。

しかし、これにも純正の解決策が用意されています。それが「リンクブレスレットキット(Link Bracelet Kit)」です。

このキットには追加用のリンク(コマ)が6個入っています。これを使用することで、標準のバンドを約40mm延長でき、最大で245mm程度の手首まで対応します。

リンクブレスレットは非常に高価(数万円〜)ですが、コマ調整に専用工具が不要で、ボタン一つで着脱できる機構は感動的です。安価なコピー品も出回っていますが、耐久性と質感、そしてこの「確実な拡張性」を考えると、投資する価値は十分にあります。

大きいサイズの純正スポーツバンド

「もっとカジュアルに、安く済ませたい」という場合は、スポーツバンドのサイズ展開を細かくチェックしましょう。実は、あまり知られていませんが、特定のカラーやモデルにおいては「L/XL」という特大サイズが存在することがあります。

通常は「S/M」と「M/L」が同梱されていますが、過去には「L/XL」というオプションが単体販売されていたり、46mmケース用のブラックモデルなどに長いバンドが設定されているケースがあります。これにより、最大で245mm程度まで対応できる場合があります。

Apple Storeのオンライン購入画面でサイズ選択ができる場合があるので、必ず「バンドのサイズ」タブをチェックしてみてください。「M/L」ではなく、より大きな表記がないかを探すのがポイントです。

社外品でおすすめの長いバンドを探す

純正にこだわらないのであれば、サードパーティ製(社外品)の世界には「XXL」や「Long Strap」と呼ばれるカテゴリが存在します。特に海外ブランドは体の大きな欧米人をターゲットにしているため、日本のAmazonでもこれらを探し出すことができます。

キーワードとしては「Carterjett(カータージェット)」というブランドが有名です。ここは「タイヤトレッド」デザインなどのタフなバンドを作っており、明確に「XXL」サイズを展開しています。これらは最大で270mm近い手首までカバーするものもあり、まさに規格外のサイズ感を提供しています。

また、「NATOバンド」「ベルクロ(面ファスナー)式」のナイロンバンドも狙い目です。これらは構造が単純で、リング状のバックルで折り返すタイプであれば、比較的調整幅が広いです。ただし、リングバックルの位置によっては折り返し部分が足りなくなることもあるので、商品説明にある「最大手首周囲径」の数値を必ず確認してください。「230mm対応」と明記されているものが安心ラインです。

足首用アンクルストラップという選択

仕事の都合で手首に時計を巻けない医療従事者や、どうしても手首には合わないという方への「裏技」的な選択肢が、足首(アンクル)への装着です。

Amazonなどで「Apple Watch アンクルストラップ」や「足首用バンド」と検索すると、伸縮性のあるナイロン製のバンドが多数ヒットします。これらは二の腕(アッパーアーム)や足首に巻くことを前提としており、長さが30cm〜40cm近くあるものもあります。

足首装着時の注意点

足首に装着しても、心拍数や歩数の計測は概ね可能です。しかし、「転倒検出機能」などが足の動きを誤検知して作動してしまうリスクがあります。また、画面を見るためには屈まなければならないため、通知確認用というよりは、あくまで「ログを取るための活動量計」としての使い方がメインになります。

アップルウォッチバンドを手首が太い人も楽しもう

手首が太いからといって、アップルウォッチの利便性やファッション性を諦める必要は全くありません。むしろ、がっしりとした腕には、49mmのUltraや重厚なリンクブレスレット、タフなオーシャンバンドが誰くよりも似合うはずです。

重要なのは、標準サイズの呪縛から解き放たれ、自分に合った「拡張オプション」を知ることです。今回ご紹介したオーシャンバンドのエクステンション活用や、海外規格のバンド探しを実践すれば、血流を止めるような痛みから解放され、快適なデジタルライフが待っています。

ぜひ、ご自身の手首サイズを測ることから始めてみてください。あなたにぴったりの一本が見つかることを応援しています。

※本記事の情報は執筆時点のものです。製品の仕様は変更される場合があるため、正確な情報は公式サイトをご確認ください。最終的な購入判断はご自身の責任において行ってください。

(出典:Apple公式サイト『49mmケース用オーシャンバンドエクステンション』

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