
アイリスオーヤマのシーリングライトカバーが外れない!と、今まさに困っていませんか?
大掃除や電球交換(古いタイプの場合ですが)をしようにも、カバーが固いし、ビクともしない。力を入れて割れたらどうしよう、と不安になりますよね。特に、本体に見えるボタンを押しているのに回らない!と焦っているケースが多いかもしれません。その外し方、実は間違っている可能性が高いです。カバーがビクともしない原因は、単純な固着か、あるいは根本的な勘違いのどちらかである場合がほとんどです。
この記事では、アイリスオーヤマのシーリングライトカバーが外れない主な原因を特定し、掃除や交換のために安全に取り外す正しい手順を、私の経験も踏まえて分かりやすく解説していきますね。
- カバーが外れない2つの大きな原因
- 固いカバーを安全に外す4つのステップ
- 「本体」と「カバー」の外し方の致命的な違い
- 破損や事故を防ぐための絶対NG行動
アイリスオーヤマのシーリングライトカバーが外れない原因
シーリングライトのカバーが外れない時、力任せにガチャガチャやる前に、まずは「なぜ外れないのか」の原因を突き止めることが大切です。多くの場合、「え、そこだったの?」という単純な見落としだったりしますからね。
まず確認!本体のボタンを押してない?
これが、カバーが外れないと悩んでいる方が陥る最も多い間違いかもしれません。
今、あなたが回そうとしている部分に、「ロック解除ボタン」や「オレンジ色のボタン」はありませんか?もし「ある」なら、触っているのは「カバー」ではなく「本体」です。
シーリングライトは、大きく分けて「シェード(カバー)」と「本体(LED基部やアダプタ)」の2つの部品で構成されています。私たちが掃除のために日常的に外すのは、外側の「カバー」だけです。
警告:そのボタンは「本体」取り外し用です
「ロック解除ボタン」や「オレンジ色のボタン」は、照明器具全体を、天井の配線器具(ローゼット)から取り外すための機構です。
これらのボタンを押しながら回しても、カバーは絶対に外れません。
それどころか、無理に回し続けると、器具全体が天井から落下してくる可能性があり、非常に危険です。カバーの掃除が目的なら、それらのボタンには絶対に触れず、カバー全体を掴んで回してください。
カバーが固いのはホコリや湿気が原因
「いや、ボタン類は見当たらない。ちゃんとカバー全体を掴んでるよ!」という場合。それでも固くて外れない原因は、単純な「固着」や「滑り」がほとんどです。
特に長期間一度も外していない場合、カバーと本体の隙間に、目に見えないホコリや、キッチンから流れてきた油煙、湿気などが溜まって、樹脂同士がくっついてしまうんですね。ジャムの瓶のフタが固く締まって開かない状態とまったく同じです。
また、虫の死骸などが隙間に詰まって物理的に動かなくなっているケースもあるかもしれません。
ゴム手袋で解決!滑る時の外し方
固着しているカバーを素手で回そうとしても、手のひらが滑ってしまって、力がうまく伝わりません。これが「回らない」と感じる大きな原因です。
そこでおすすめしたいのが、家庭にある「ゴム手袋」です。食器洗い用のものでも構いませんが、できれば滑り止め(イボイボ)が付いている作業用手袋がベストですね。
これを両手にはめてカバーを掴むだけで、摩擦力が格段に向上します。滑って逃げていた力がカバーにしっかりと伝わるので、多少固着していても「グッ」と力を込めれば、意外とあっさり回ることが多いですよ。
回す方向はどっち?基本は反時計回り
これも基本的なことですが、焦っていると意外と見落としがちです。
アイリスオーヤマ製の丸形シーリングライトのカバーは、ほぼ全てのモデルで「反時計回り(左回り)」に回すことで外れるように設計されています。
「固い!」と思って、無意識のうちに逆方向(時計回り)に力を加えてしまい、余計に強く締めてしまっている可能性もあります。今一度、回す方向が「反時計回り」で合っているか確認してみてください。
掃除のための正しいカバーの外し手順
では、掃除のためにカバーを外す正しい手順をまとめておきましょう。
安全なカバーの外し方 5ステップ
- 電源の遮断(必須) 必ず壁のスイッチを切ってください。
- 器具の冷却(必須) 消灯直後はLED基部が高温になっています。火傷を防ぐため、必ず冷えてから作業してください。
- 安定した足場の確保(必須) 椅子やテーブルはNGです。必ず安定した脚立を使用してください。
- ゴム手袋の装着 滑り止めとして、ゴム手袋を両手にはめます。
- カバーを回す カバー全体を両手でしっかりと掴み、「反時計回り」に回します。
ほとんどの場合は、この手順で安全に外せるはずです。
アイリスオーヤマのシーリングライトカバーが外れない時の対処法

アイリスオーヤマ公式サイトより https://www.irisohyama.co.jp/plusoneday/electronics/205
「ゴム手袋も試したし、回す方向も合ってる!それでも外れない!」という場合の、もう少し突っ込んだ対処法や、万が一のトラブル対応について解説しますね。
特定モデル(CL-D 5.0)の外し方のコツ
もしご使用のモデルが「CL○D-5.0」や「CL○D-5.0CF」といった特定の型番(本体に記載)の場合、外し方に特殊な「コツ」が必要かもしれません。
これらのモデルは、破損を恐れて「ゆっくり、じわじわ」と力を加えると、逆にロックが外れない特性があるようです。
メーカーが示しているコツは、力を込めて「一気に」「2cmほど」反時計回りに回すこと。この「一気」の動作によって、初めてロックが解除される仕組みなんですね。
もちろん、天井に設置された状態で本体を固定するのは難しいですが、「ゆっくり」ではなく「一気に」回してみる、というのを試す価値はあります。
角形シーリングライトの外し方
木枠(フレーム)が付いている角形(スクエアタイプ)のシーリングライトをお使いの方もいるかと思います。
「この枠ごと外すの?」と迷うかもしれませんが、基本的な構造は丸形と同じです。
- カバー(シェード): 外側の光る部分(アクリル板)がカバーです。これは(ボタンなど触らず)そのまま回転させて取り外します。
- 本体: カバーを外した後に現れる器具本体は、ロック解除ボタンなどを使って天井から取り外します。
もし角形のカバーが固くて外れない場合も、対処法は丸形とまったく同じです。ゴム手袋を使い、反時計回りに回してみてください。
カバーが割れた!破損時の危険性
無理に力を加えた結果、カバーが割れてしまったり、ヒビが入ってしまったりした場合。これは非常に危険な状態です。
破損したカバーを使い続けるリスク
割れたカバーをそのまま使用し続けると、以下のような重大な事故につながる可能性があります。
- 落下・怪我のリスク 割れた破片が予期せぬタイミングで落下し、怪我をする危険があります。
- ショート・火災のリスク 隙間からホコリや湿気、虫などが侵入し、内部のLED基板がショートして、最悪の場合は発火(火災)の原因となります。
- 感電のリスク 割れた部分から内部の充電部に触れてしまい、感電する危険があります。
カバーが破損したら、すぐに使用を中止し、壁のスイッチを切ってください。
安全に(破片が落ちてこない状態で)取り外せそうなら外しますが、少しでも不安がある場合は無理をしないでください。安全が第一です。メーカーのサポートや、お近くの電気工事業者に相談することをおすすめします。
型番がわからない時の調べ方
「カバーだけ部品で買いたい」あるいは「特殊なモデルか調べたい」と思っても、型番が分からないと困りますよね。
実はここに大きなジレンマがあります。
型番はカバーの内側に…
ほとんどのアイリスオーヤマ製品において、型番(モデル名)は「カバーを外したところの本体表面」にシールで貼り付けられています。
つまり、「カバーが外せないから型番を調べてマニュアルを探したい」のに、その「型番」自体が「カバーの内側」にあるという…。堂々巡りになってしまうんですね。
対処法としては、まずは型番の確認を諦め、この記事で紹介した「ゴム手袋」や「一気に回す」といった物理的な対処法を試みることが先決です。
それでも外せず、型番も確認できない場合は、購入時の「製品の箱」や「保証書」「取扱説明書」を探すしかありません。それらも無い場合は、アイリスオーヤマの公式サポートに相談する必要があるかなと思います。
絶対ダメ!危険なNG行動まとめ
カバーが外れない焦りから、以下のような危険な行動は絶対に取らないでください。
- NG①:マイナスドライバーなどでこじ開ける カバーの隙間に工具を差し込むと、アクリルやプラスチック製のカバーは簡単に割れます。破片が落下し非常に危険です。
- NG②:電源を入れたまま作業する 万が一、内部の配線に触れた場合、感電の危険があります。必ず壁のスイッチを切ってください。
- NG③:消灯直後に作業する LEDや基部は非常に高温です。火傷の原因となるため、必ず冷えてから作業してください。
- NG④:不安定な足場(椅子など)で無理に作業する 固着している場合、予想以上の力が必要です。力を入れた瞬間に足場が崩れると、転落して重大な怪我をするリスクがあります。必ず安定した脚立を使用してください。
アイリスオーヤマのシーリングライトカバーが外れない問題解決
アイリスオーヤマのシーリングライトカバーが外れない問題について、原因と対処法を解説してきました。
まずは、「カバー」と「本体」を混同していないか(ボタンを押していないか)を再確認してください。
そこがクリアできていれば、ほとんどの場合は「電源を切り、冷まし、脚立に乗り、ゴム手袋をはめて、反時計回りに回す」これで解決するはずです。
それでも外れない場合、無理に力を加え続けるのは避けてください。器具本体の故障だけでなく、天井の「引掛シーリング」や「ローゼット」といった配線器具を破損させてしまう可能性があります。
配線器具が破損すると、その修理は電気工事業者の資格が必要になり、高額な費用が発生する場合もあります。
作業に不安がある場合や、この記事の対処法を試しても解決しない場合は、無理をせず、アイリスオーヤマの公式サイトをご確認いただくか、サポートセンター(アイリスコール)へご相談ください。