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ガスバーナーは100均のどこに売ってる?2025年最新事情と安全な代用品

料理の炙りやキャンプでの火起こしに使いたいガスバーナーを100均のどこに売ってるか探してダイソーやセリアなどの売り場を回ってみたけれど見つからなくて困っているという方は多いのではないでしょうか。

以前は当たり前のように買えた商品だけに回収騒ぎや危険性に関する情報が錯綜していて何が本当なのか分からなくなってしまいますよね。

また手持ちの製品の捨て方やニトリやドンキに代用品があるのかといったおすすめ情報も気になるところです。

  • 現在ガスバーナー本体を購入できる100円ショップはワッツのみであるという事実
  • ダイソー等の大手チェーンから製品が消えたリコール問題と法規制の背景
  • 安価な未認証製品に潜む危険性と2025年から始まる新たな安全基準
  • 料理やキャンプなど用途に合わせて選ぶべき安全でコスパの良い代替品

ガスバーナーは100均のどこに売ってる?現状を解説

「ちょっとお菓子を炙りたい」「キャンプで炭に火をつけたい」と思ったとき、真っ先に思い浮かぶのが100円ショップですよね。数年前までは、どこの100均に行ってもカセットボンベに取り付けるタイプのガスバーナーが並んでいました。しかし、2024年から2025年にかけて、その状況は劇的に変わってしまいました。

私自身、近所の店舗を何軒も回ってみましたが、かつてあれほど山積みになっていたバーナーが見当たらないんです。

「売り切れかな?」と思って店員さんに聞いても、「取り扱い終了です」と言われるばかり。

実はこれ、単なる在庫切れではなく、業界全体を巻き込む大きな動きがあるからなんです。ここでは、各チェーンのリアルな現状と、その裏にある事情を深掘りしていきます。

唯一の販売店ワッツには在庫がある

結論から言うと、現在100円ショップ業界でガスバーナー本体を確実に購入できるのは、「ワッツ(Watts)」だけと言っても過言ではありません。他の大手チェーンが撤退する中、ワッツだけが独自の戦略で販売を継続しています。

ただし、ここで注意が必要なのは、ワッツで売っているのは私たちがイメージする「100円の商品」ではないという点です。実際に店舗で見かけるのは、「あぶり師」という商品名のハンディバーナーで、価格は税込550円となっています。

ワッツ「あぶり師」の特徴

この商品の最大の特徴は、「ガス充填済みの使い切りタイプ」であることです。従来のカセットボンベ(CB缶)に取り付けるアタッチメント式ではなく、ライターのお化けのような構造をしていて、最初から中にガスが入っています。

  • 価格:550円(税込)
  • 構造:ガス充填済み(ボンベ不要)
  • カラー:ブルー、オレンジ、ピンクなど
  • 機能:安全ロック、炎調整レバー付き

この「使い切り」という点がミソで、ボンベを脱着する際のリスクがないため、比較的安全性が高いとされています。在庫状況としては、競合他社が取り扱いをやめた影響で需要が集中しており、「残りわずか」となっている店舗も多いようです。オンラインストアでのまとめ買い需要もあるようで、見つけたらラッキーかもしれません。

料理のちょっとした焦げ目づけ程度ならこれで十分ですが、長時間使うキャンプの火起こしなどには、ガス容量の面で少し心許ないのが正直なところですね。

ダイソー製品はリコールで自主回収中

「100均のガスバーナー」を一躍有名にしたのは、間違いなくダイソーの存在でした。かつては税込550円でカセットボンベ装着型の「ワンタッチガストーチ」が販売されており、そのコスパの良さから爆発的に普及しました。

しかし、現在ダイソーの売り場に行っても、バーナー本体は影も形もありません。あるのは燃料となる「イワタニカセットガス(オレンジ)」などのボンベだけです。なぜなら、過去に販売していた製品が大規模なリコール(自主回収)の対象になっているからです。

【重要】リコール情報

ダイソーが販売していた「ワンタッチガストーチ(JANコード:4549892506253)」は、使用中に本体が熱で溶けたり、ガス漏れによる火災事故の恐れがあるとして、2020年頃から回収が行われています。

もしご自宅のキャンプ道具箱やキッチンの引き出しに、昔ダイソーで買ったバーナーが眠っていたら、絶対に使用しないでください。型番を確認し、対象製品であれば直ちに使用を中止して、店舗へ持っていく必要があります。

この事故の影響は非常に大きく、ダイソーでは現在、ハードウェアとしてのバーナー販売に対して極めて慎重、というか事実上の「完全撤退」状態にあると考えられます。店舗で「バーナーありますか?」と聞くと、店員さんが申し訳なさそうに「現在は取り扱っておりません」と答えてくれるのが現状です。

「ダイソーならなんでも売ってる」という感覚で探しに行くと、無駄足になってしまう可能性が非常に高いので注意が必要です。

セリアやキャンドゥの売り場にはない

では、オシャレな雑貨が多いセリアや、大手のキャンドゥはどうでしょうか。こちらも調査してみましたが、結論としては「取り扱いなし」です。

まずセリアですが、このチェーンは創業以来「全品100円(税抜)」というコンセプトを頑なに守っています。ガスバーナーのような複雑な機構を持つ製品を、安全性を確保しながら100円で作ることは、原材料費が高騰している現代においては物理的に不可能です。そのため、そもそも商品ラインナップに入りようがないのです。

一方のキャンドゥですが、以前は500円商品などで展開の可能性もありましたが、現在はダイソーと同様のリスク管理の観点からか、積極的な展開は見られません。特に後述する法規制の強化により、今後新たに安価なガスバーナーを入荷する可能性は極めて低いでしょう。

つまり、現状の100円ショップ業界マップは以下のようになっています。

チェーン名 販売状況 備考
ワッツ 〇(条件付) 550円の使い切りタイプのみ販売中
ダイソー ×(撤退) 過去の製品はリコール回収中。在庫なし
セリア ×(なし) 100円での製造が不可能なため取り扱いなし
キャンドゥ ×(なし) 積極的な展開は確認できず

安いガスバーナーは危険?事故の実態

なぜ、ここまで急速に100均からガスバーナーが消えてしまったのでしょうか。その背景には、安価な製品特有の「構造的な危険性」と、実際に多発した事故があります。

私たちが普段何気なく使っているガスバーナーですが、実は非常に高度な技術が求められる製品です。数千円するメーカー品と、数百円の安価な製品では、見えない部分の作りが全く違います。

安価な製品で起きやすいトラブル

  • ガス漏れ(Oリングの劣化): ボンベと本体をつなぐ部分にあるゴムパッキン(Oリング)の品質が低かったり、サイズ公差が甘かったりすると、そこから生ガスが噴出します。これに引火すると、手元が火だるまになる大事故につながります。
  • 生ガスの噴出(ファイアーボール): 安価な製品には、ガスを安定して気化させる機構(プレヒートパイプ等)がありません。そのため、点火直後にボンベを傾けると、液体のままガスが噴出し、突然大きな炎がボワッと上がる現象が起きます。
  • 本体の溶融: ダイソーのリコール理由にもなりましたが、耐熱性の低い樹脂を使っていると、自分の炎の熱で本体が溶けてしまい、そこからガスが漏れて引火することがあります。

NITE(製品評価技術基盤機構)の報告を見ても、ガストーチに関する事故は後を絶ちません。特に「安かったから」という理由で買ったノーブランド品や、古い100均製品を使い続けることは、時限爆弾を抱えているようなものかもしれません。

2025年の法規制強化で市場が変化

そして、この流れを決定づけるのが、国による法規制の強化です。これまで比較的規制が緩かったガストーチですが、度重なる事故を受けて、ついに経済産業省が動きました。

2025年2月から施行される改正により、ガスバーナー(ガストーチ)は「特別特定製品」に指定されます。これにより、厳しい安全基準をクリアした製品にのみ表示が許される「PSLPGマーク」がないと、製造も販売もできなくなるのです。

この規制強化は、100円ショップ等の低価格ビジネスモデルにとっては致命的です。

  • 検査コストの増大: 国が定める厳しい技術基準(圧力検査、耐熱試験など)をクリアするための検査費用がかかります。
  • 部材コストの増加: 基準を満たすためには、耐熱性の高い樹脂や金属パーツを使う必要があり、原価が跳ね上がります。

結果として、「数百円で売る」こと自体が採算割れとなり、市場から安価な粗悪品が一掃されることになります。今はまだ経過措置期間(販売猶予期間)ですが、2026年にはマークのない製品は完全に姿を消すことになります。

ユーザーとしては、「安く買えなくなった」と嘆くよりも、「安全なものしか売られなくなった」とポジティブに捉えるべき転換点だと言えるでしょう。

ガスバーナーが100均のどこに売ってるか迷った時の代替案

「じゃあ、100均にないならどこで買えばいいの?」「やっぱり高いものを買わないとダメ?」と不安になりますよね。ここからは、100均以外で入手できるルートや、用途に合わせた賢い選び方を解説します。

実は、数百円の差で劇的に使い勝手や安全性が向上する製品がたくさんあるんです。安物買いの銭失いにならないための、具体的な代替案を見ていきましょう。

ニトリやドンキに安全な代用品はあるか

まずは、身近な量販店であるニトリやドン・キホーテの状況です。

ニトリの場合: 検索で「ニトリ ガスバーナー」と調べる人も多いようですが、基本的にニトリは家具やインテリア、キッチン用品のお店です。IHコンロやカセットコンロ(鍋用)の取り扱いはありますが、「調理用ガスバーナー」単体の取り扱いはほとんどありません。店舗によっては取り寄せ対応などの可能性もゼロではありませんが、バーナーを探してニトリに行くのは効率が悪そうです。

ドン・キホーテの場合: ドンキはかなり有望です。アウトドアコーナーやキッチン用品コーナーに行けば、Iwatani(イワタニ)やSOTO(新富士バーナー)、あるいはドンキ独自の輸入ブランド品などが置いてあることが多いです。価格帯も1,500円〜3,000円程度と幅広く、深夜まで開いているので急ぎの場合には重宝します。ただし、店舗によって品揃えにバラつきがあるのが難点です。

ホームセンターで買えるおすすめ正規品

最も確実で、かつ安全な製品が手に入るのは、やはりホームセンター(カインズ、コーナン、コメリなど)です。

ホームセンターには、資材売り場にある「プロ用(溶接など)」と、アウトドア・キッチン売り場にある「家庭用」の両方が揃っています。これから買うなら、以下の国内メーカー製を選ぶのが間違いありません。

メーカー おすすめポイント 価格目安
新富士バーナー(SOTO) アウトドアの定番。逆さにしても生火が出にくい技術など、機能性が高い。 2,000円〜3,000円
岩谷産業(Iwatani) カセットコンロの王様。トリガー式で使いやすく、料理用に最適化されたモデルが多い。 1,800円〜2,500円
高儀(TAKAGI)など ホームセンターPBとして安価に展開されていることも。DIY用途に強い。 1,200円〜2,000円

これらの製品は、前述したPSLPGマークの基準を見据えた設計になっており、耐久性も段違いです。100均製品のように「いつ壊れるか」と怯えながら使うストレスから解放されるだけでも、差額分の価値は十分にあります。

料理やキャンプなど用途別の選び方

「高いものを買えばいい」というわけではなく、自分の用途に合ったスペックのものを選ぶことが大切です。

1. 料理(炙り寿司、クリームブリュレ、チーズ溶かし)

キッチンで使うなら、「トリガー式(ピストル型)」で、「安定台(スタビライザー)」が付いているものがおすすめです。

  • おすすめ: Iwatani クッキングトーチバーナー
  • 理由: 片手で点火・消火ができ、炎の調整もしやすいです。また、転倒防止の台座がついていると、熱いバーナーを置くときにテーブルを焦がす心配がありません。ワッツの「あぶり師」も、たまに使う程度ならこの用途で十分活躍します。

2. アウトドア(BBQの炭火起こし、焚き火)

キャンプで炭に火をつけるなら、「火力」「連続燃焼時間」が命です。

  • おすすめ: SOTO フィールドチャッカー
  • 理由: 炭への着火は数分間、炎を当て続ける必要があります。ワッツのような使い切りタイプでは、ガス容量が足りなくなったり、本体が熱を持ちすぎて持てなくなったりします。カセットボンベを使うタイプなら、高火力で一気に炭を熾せますし、逆さ使用OKのモデルなら、炭の隙間に炎を送り込むのも簡単です。

3. DIY・工作・ハンダ付け

工作用途なら、炎の形状を「集中炎(スパイラル)」から「ソフト炎」まで調整できるモデルが必要です。ホームセンターの工具売り場にある製品を選びましょう。

壊れた時や使い切った後の捨て方

最後に、意外と困るのが「捨て方」です。特にワッツの「あぶり師」のような使い切りタイプや、壊れてしまったバーナーを捨てる際は注意が必要です。

捨てる前の絶対ルール

必ず「ガス抜き」を行ってください。

ガスが残ったままゴミ収集車に入れると、プレスされた瞬間にガスが漏れ出し、車両火災を引き起こす原因になります。これは本当に危険で、作業員の方の命に関わります。

使い切りタイプ(ワッツ製品など)の捨て方: 火の気のない屋外へ行く。 操作レバーを押し、シューッという音がしなくなるまでガスを出し切る。 振ってみて、中の液体(シャカシャカ音)がないことを確認する。 自治体のルールに従って「不燃ごみ」や「危険ごみ」として出す(※穴開けが必要かどうかは自治体によります)。

カセットボンベ装着型(ダイソー旧製品など)の捨て方: ボンベを外せば、バーナー本体はただの「金属とプラスチックの塊」です。素材ごとに分別(不燃ごみ等)して捨てればOKです。もちろん、外したボンベ側は使い切ってから捨てましょう。

結論:ガスバーナーは100均のどこに売ってるか総まとめ

今回の調査で分かったことをまとめます。「ガス バーナー 100 均 どこに 売っ てる」と探しているあなたへの最終的なアンサーは以下の通りです。

  • 100均で買うなら: 「ワッツ」一択。550円の使い切りタイプ「あぶり師」を探そう。
  • ダイソー・セリアにはない: リコールや安全規制の影響で、現在は売り場に存在しない。
  • 安全を優先するなら: ホームセンターで2,000円前後の「SOTO」や「Iwatani」を買うのが正解。
  • 法規制の影響: 2025年以降、安価な未認証品は市場から消えるため、正規品への買い替え推奨。

数百円をケチって火傷をしてしまっては元も子もありません。特に火を扱う道具に関しては、コストよりも「安心」を買うつもりで、しっかりとしたメーカー品を選ぶのが、結果的には一番の節約になるのではないでしょうか。

安全な道具を手に入れて、美味しい炙り料理や楽しいキャンプライフを満喫してくださいね!

参考情報:製品安全に関する法規制の詳細は、以下の公的機関の情報を参照してください。 (出典:経済産業省『カセットボンベ等のガス工作物及びガス用品の安全規制について』)

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