
ふと気づくと部屋の配線がぐちゃぐちゃになっていたり、DIYでちょっとしたものを固定したくなったりすることはありませんか。
そんなときに大活躍するのが結束バンドですが、いざ買おうと思うと結束バンドはどこに売ってるのか迷ってしまいますよね。
近所のダイソーやセリアなどの100均に行けばあるのか、それとも深夜ならコンビニで手に入るのか、具体的な売り場やコーナーが分からずに店内を歩き回るのは避けたいものです。
また、商品棚の前に立ったとしても、種類や長さが豊富すぎてどれを選べばいいのか分からなかったり、一度締めたら外れない最強の強度が欲しいけれど外し方も知っておきたいと思ったりするかもしれません。
私自身も以前、屋外で使うのに適当なものを選んで失敗した経験があります。この記事では、そんな結束バンドに関する販売店の情報から選び方のコツまで、詳しく解説していきます。
- ダイソーやセリアにおける具体的な売り場コーナーの場所
- コンビニやホームセンターでの取り扱い状況と在庫の傾向
- 失敗しないための長さや材質など種類の正しい選び方
- 間違えて締めてしまった際の外し方や再利用テクニック
結束バンドはどこに売ってる?主要な販売店を解説
結束バンドが必要になったとき、まず思い浮かぶのは身近なショップですよね。しかし、「なんとなくあの辺にありそう」と思って行ってみても、意外と見つからなかったり、思っていたものと違う商品だったりすることがあります。
ここでは、100円ショップからホームセンターまで、それぞれの店舗における結束バンドの取り扱い状況や、具体的な売り場の位置について深掘りしていきます。無駄足を踏まないための攻略マップとして活用してください。
ダイソーの売り場は電気と園芸のコーナーを確認
100円ショップの王様とも言えるダイソーですが、実は結束バンドの売り場は一箇所だけではないことをご存知でしょうか。
私が店舗調査をした限り、ダイソーでは「クロスマーチャンダイジング」という戦略をとっており、用途に合わせて複数の売り場に分散して陳列されていることがほとんどです。そのため、一箇所見て「ない」と諦めるのは非常に勿体無いのです。
まず最初にチェックすべきは、「電気小物コーナー」です。
PC周辺機器や延長コード、スマホの充電ケーブルなどが置かれている棚の近くを探してみてください。ここには、配線整理を主目的としたスタンダードな結束バンドが置かれています。長さは10cmから20cm程度のものが中心で、色は「乳白色(白)」と「黒」の2色が定番です。家庭内で家電のコードを束ねたい場合や、PCデスク周りの配線を整理したい場合は、このコーナーにある商品でほぼ事足ります。
次に見るべきは、意外かもしれませんが「園芸コーナー」です。
ここには、植物の支柱と茎を固定するための結束バンドが置かれています。特徴的なのは、その「色」です。植物に馴染むように緑色(グリーン)で作られているものや、屋外での使用を前提とした耐候性のある黒色のバンドが多く見られます。「園芸用」というパッケージに入っていることが多いですが、中身は通常の結束バンドと同じ構造のものも多いです。
さらに、大型店であれば「工具・DIYコーナー」も忘れてはいけません。
ここには、より太くて強度の高いタイプや、特殊な固定具とセットになったものが置かれている場合があります。ドライバーやペンチなどが並ぶエリアの下段あたりにひっそりと置かれていることが多いですね。
ダイソー攻略のポイント
まずは「電気コーナー」で標準タイプを探し、見つからなければ「園芸コーナー」へ。屋外で使うなら園芸コーナーの黒いバンドが狙い目です。
セリアの売り場は文具コーナーも要チェック
セリアは「100均に見えないおしゃれな雑貨」が多いことで人気ですが、結束バンドに関してもその傾向が強く現れています。
もちろん、ダイソーと同様に電気コーナーにも結束バンドは置いてありますが、セリアの場合、絶対にチェックしてほしいのが「文具コーナー」です。
なぜ文具コーナーなのかというと、セリアでは結束バンドを単なる「固定資材」としてではなく、「暮らしを便利にするステーショナリー」として提案している節があるからです。例えば、SNSでも話題になった「くるバンド」のようなシリコン製の商品が見つかることがあります。
これは、通常のプラスチック製の結束バンドとは異なり、柔らかい素材でできていて、何度もつけ外しができるタイプです。ケーブルをまとめるだけでなく、食べかけのお菓子の袋を留めたり、ビニール傘の柄に付けて目印にしたりと、アイデア次第で使い方が広がります。
また、セリアの商品はパッケージデザインもシンプルで洗練されているものが多く、部屋の中に置いておいても生活感が出にくいのが嬉しいポイントです。「白い結束バンドだと事務的すぎて嫌だ」という方は、セリアの文具コーナーや電気コーナーで、パステルカラーやモノトーンのおしゃれなバンドを探してみると良いでしょう。
DIY女子にもおすすめ
セリアには「リメイク」に使えるような、デザイン性の高い結束バンドが隠れています。配線隠しだけでなく、ワイヤーネットと組み合わせて棚を作る際などにも、目立たない色のバンドが重宝します。
コンビニに結束バンドは売ってない可能性が高い
「今すぐ結束バンドが必要!深夜だけどコンビニならあるかも?」
そう思ってコンビニに走ろうとしているなら、ちょっと待ってください。結論から言うと、コンビニで工具としての結束バンドが売っている確率は極めて低いです。
私も仕事柄、急な入り用でコンビニを何件も回ったことがありますが、結束バンドを常備している店舗はほとんどありませんでした。コンビニの品揃えは「日用品の緊急需要」に特化していますが、結束バンドは洗剤や電池ほど一般的な緊急需要がないため、棚のスペースを確保されにくいのです。
もし可能性があるとすれば、以下のコーナーです。
- 文房具コーナー: クリップやテープの並びに、奇跡的に置かれている場合があります。
- スマホ・PC用品コーナー: 充電ケーブルをまとめるための小さなバンドとして売られていることがあります。
ただし、これらはあくまで「あったらラッキー」レベルです。また、最近ではコンビニのネットサービスや店舗検索で「結束バンド」と検索すると、人気アニメ『ぼっち・ざ・ろっく!』の関連グッズ(CDやキーホルダーなど)がヒットしてしまうことが多々あります。これはこれでファンには嬉しいですが、資材を探している私たちにとっては紛らわしいですよね。
緊急時の代替案
どうしても今すぐ何かを束ねる必要があるなら、コンビニにある「ビニールテープ」や「輪ゴム」、あるいは「紐」で代用し、翌日ホームセンターへ行くことをおすすめします。
ホームセンターなら種類も豊富でプロ用も揃う
確実に、かつ質の高い結束バンドを手に入れたいなら、やはりホームセンターが最強の選択肢です。カインズ、コーナン、DCMなどの大型ホームセンターに行けば、100円ショップとは比較にならないほどの圧倒的な品揃えに出会えます。
ホームセンターの売り場の特徴は、「プロ仕様」のものが手に入ることです。
まず、入り数が違います。100本入り、1000本入りといった業務用パックが平然と置かれており、1本あたりの単価で計算すると100均よりも安くなるケースが多々あります。大量に消費するDIYや引っ越しの荷造りなどでは、ホームセンターの大袋を買うのが経済的です。
そして、スペックの高さも魅力です。例えば、以下のような特殊なバンドはホームセンターでなければ入手困難です。
| 種類 | 特徴・用途 |
|---|---|
| ステンレス製 | 金属でできているため、絶対に切れない強度と耐熱性があります。バイクのマフラー固定などに使われます。 |
| 耐候性(プロ仕様) | 屋外で10年以上使えるような、高耐久な樹脂素材のもの。 |
| 幅広・極太タイプ | 重量物を吊り下げたり、太いパイプを固定したりするための頑丈なもの。 |
売り場としては、「電設資材売り場」(電気工事士向け)、「金物・資材売り場」(建築現場向け)、そして「園芸売り場」(農家・ガーデニング向け)の3箇所に分かれていることが多いです。それぞれの専門性に特化したバンドが置かれているので、自分の用途に合わせて売り場を選んでみてください。
売り場がわからない時は店員に聞くのが確実
ここまで各店舗の売り場傾向を解説してきましたが、店舗のレイアウトは店ごとに千差万別です。「電気コーナーを見たけどない、園芸コーナーもない…」と歩き回って疲れてしまう前に、店員さんに聞くのが最も確実な解決策です。
ただし、単に「結束バンドありますか?」と聞くだけでは、店員さんも困ってしまうことがあります。先ほど触れたように、「結束バンド」という言葉がアニメ作品を指す場合もありますし、用途によって案内すべき売り場が全く異なるからです。
スムーズに案内してもらうためには、以下のように具体的に伝えると良いでしょう。
- 「配線をまとめたいので、電気コーナーの結束バンドはどこですか?」
- 「屋外で植物を固定したいので、園芸用の結束バンドを探しています」
- 「DIYで強力に固定したいのですが、工具売り場にありますか?」
このように「用途」を添えることで、店員さんは適切なコーナーへ即座に案内してくれます。特にホームセンターのように広大な店舗では、この一言が時短の鍵になります。
結束バンドはどこに売ってる?正しい選び方も紹介
「売っている場所はわかったけれど、棚の前に立ったら商品が多すぎてどれを選べばいいかわからない!」
そんな経験はありませんか?結束バンドは一見どれも同じに見えますが、実は材質や構造によって性能が天と地ほど違います。間違った選び方をすると、すぐに切れてしまったり、外れなくなって困ったりするトラブルの元です。ここでは、パッケージの裏面を見るのが楽しくなるような、正しい選び方の知識をシェアします。
種類ごとの特徴と最強の強度を持つ材質とは
結束バンドの性能を決定づける最大の要因は「材質」です。一般的に売られているものの9割はプラスチック製ですが、その中身にも種類があります。
まず、最も一般的なのが「ナイロン66(標準グレード)」です。お店で見かける乳白色(半透明の白)のバンドは、ほとんどがこれです。屋内での配線整理や、日光の当たらない場所での使用には最適で、コストパフォーマンスも抜群です。しかし、この白いバンドを屋外で使うとどうなるかご存知でしょうか?
答えは、「紫外線で黄色く変色し、ボロボロに砕け散る」です。ナイロン66は紫外線に弱いため、直射日光下では驚くほど短期間で劣化してしまいます。
そこで登場するのが「耐候性ナイロン66」です。これは、紫外線遮蔽剤(カーボンブラックなど)を混ぜ込むことで、屋外でも長期間耐えられるようにしたものです。見分け方は簡単で、基本的に「真っ黒」です。屋外で使うなら、迷わず「黒色」で「耐候性」と書かれたものを選んでください。
「最強の強度」を求めるなら、樹脂製ではなく「ステンレス製」や「フッ素樹脂製」が候補に挙がります。
ステンレス製は金属なので、物理的な引張強度は桁違いです。絶対に外れてはいけない重量物の固定や、熱を持つ場所(エンジンの近くなど)ではステンレス一択となります。一方、フッ素樹脂製は、薬品や放射線にも耐える特殊な環境向けで、価格も非常に高価です。一般家庭のDIYレベルであれば、「幅の広い耐候性ナイロンバンド」を選べば、十分「最強クラス」の強度を実感できるはずです。
色による勘違いに注意
「黒=耐候性」という認識は概ね正しいですが、稀にデザイン重視で黒く着色しただけの屋内用バンドもあります。必ずパッケージに「耐候性」「屋外用」という表記があるか確認しましょう。
長さ選びで失敗しないための黄金ルール
結束バンドを買って家に帰り、いざ巻こうとしたら「あと数センチ届かない!」という悲劇。これは結束バンドあるあるの代表格です。
長さ選びで失敗しないための黄金ルール、それは「大は小を兼ねる」です。
結束バンドは、構造上、先端をヘッド(ロック部分)に通して締め上げるために、ある程度の「余長」が必要です。束ねたい物の直径ギリギリの長さを買ってしまうと、指で引っ張るための持ち手が確保できず、全く締め付けることができません。
目安としては、「束ねたい物の直径 × 3.14 + 5cm〜10cm」の長さが必要です。
もし迷ったら、とりあえず一番長いものを買っておけば間違いありません。余った部分は切ればいいだけですから。逆に短すぎた場合はどうすればいいでしょうか?実は、結束バンドは2本を連結して長くすることができます。1本のテール(尻尾)をもう1本のヘッドに差し込むことで、無限に延長できるのです。これを知っておけば、万が一長さが足りなくてもリカバリーが可能ですよ。
間違えた結束バンドの外し方と再利用のコツ
「あ!間違った場所でロックしちゃった!」
一度差し込むと二度と抜けないのが結束バンドの宿命…と思っていませんか?実は、一般的な結束バンドでも、構造を知っていれば切断せずに外す裏技があります。
用意するのは、先端が細いマイナスドライバーや、安全ピンです。
結束バンドのヘッド部分(四角い箱のような部分)をよく見てください。中に、ギザギザのバンドに噛み込んでいる小さな「爪(ラッチ)」が見えるはずです。この爪がストッパーの役割を果たしています。
外し方の手順は以下の通りです。
- バンドの余り部分を少し押し込み、爪へのテンションを緩める。
- 爪とバンドの間にマイナスドライバーなどを差し込み、爪を押し下げる(ロックを解除する方向へ)。
- 爪を押さえたまま、バンドを引き抜く。
これでスルスルと抜けるはずです。ただし、一度強い力で締め込んだバンドは、爪やギザギザ部分が摩耗している可能性があります。再利用する場合は、強度が落ちていることを前提に、あまり負荷のかからない仮止め程度に使うのが賢明です。
切らないで使えるリピートタイプも便利
最初から「外すこと」を前提に作られた「リピートタイ(リリースタイ)」という商品も存在します。
これは、ヘッド部分に指で押せるレバーが付いていて、それを押すだけで簡単にロックが解除できる優れものです。イベントの設営や、ケーブルの構成を頻繁に変えるPC周りなどでは、このリピートタイプが圧倒的に便利です。
通常のバンドより一本あたりの単価は高くなりますが、切って捨てるゴミが出ないため、長い目で見ればエコで経済的です。特に100均やホームセンターでも普通に売られているので、「また後で外すかもしれない」という場所には、このリピートタイプを選んでみてください。
結束バンドがどこに売ってるか迷ったら用途で選ぶ
結局のところ、どこに買いに行くのが正解なのでしょうか。最後に、用途別のベストな購入場所をまとめておきます。
| 用途・シチュエーション | おすすめの購入場所 |
|---|---|
| 家の中の配線を整理したい | 100均(ダイソー・セリア)の電気コーナー |
| ベランダや庭で使いたい | 100均の園芸コーナー または ホームセンター(耐候性重視) |
| 大量に必要、または特殊な強度が欲しい | ホームセンター、AmazonなどのECサイト |
| 可愛くまとめたい | セリアの文具コーナー |
「結束バンドなんてどれも一緒」と思わずに、使用場所や目的に合わせて最適なものを選ぶことで、作業効率も仕上がりの綺麗さも格段にアップします。この記事を参考に、あなたにぴったりの結束バンドを見つけてみてください。