DSソフトケース100均で発見！ダイソー・セリア最強収納術

久しぶりに押入れからニンテンドーDSや3DSを引っ張り出してみたら、肝心のソフトが裸のままで散乱していて保管場所に困ったという経験はないでしょうか。

当時のパッケージは捨ててしまったり中古で購入したからソフトだけ手元にあるというケースも多いですよね。

専用の収納ケースをネットで探してもプレミア価格になっていたりそもそも売っていなかったりと、なかなか理想的なアイテムに出会えません。

そこで私たちが頼りにしたいのが身近な100円ショップです。ダイソーやセリアにはDSソフトのサイズにぴったり合う代用品や持ち運びに便利なポーチ、大量整理に役立つファイルなどが豊富に揃っています。

この記事では子供用の収納アイデアやSDカードケースを自作加工する方法も含めて、実際に試してわかった注意点とともにご紹介します。

• ダイソーのゲームソフトスタンドがDSソフトに意外なほどフィットする理由
• セリアやキャンドゥで手に入る大量保管に最適な仕切りケースの活用法
• サイズが合わないSDカードケースや名刺ホルダーを選ばないための知識
• 大切なコレクションを劣化から守るための素材選びと保管のポイント

DSソフトケースは100均のスタンドが最強

ダイソー公式サイトより

まず最初にご紹介したいのが、ダイソーで見つけたある商品です。

実はこれ、本来はDS専用として売られているわけではないのですが、実際に試してみると「これぞ求めていたものだ！」と思わず膝を打つほどのフィット感を見せてくれました。

特に、お気に入りのタイトルをデスク周りや棚にディスプレイしながら収納したいと考えている方には、現状でこれ以上の選択肢はないかもしれません。

まずはこの「最強」とも言えるスタンドの魅力と、実際に使ってみて分かった細かい使用感について深掘りしていきましょう。

ダイソーネットストア　ゲームソフトスタンド

ダイソー製品が3DSにも使えるか検証

私が今回猛プッシュしたいのが、ダイソーで販売されている「ゲームソフトスタンド」という商品です。パッケージを見ると、Nintendo SwitchやPS4、PS5のソフトケースを立てて収納するためのものとして販売されています。しかし、Web上での口コミや一部のレトロゲーム愛好家の間で、「これがDSのソフトにも使えるらしい」という噂が以前から囁かれていました。

実際に私も店舗で購入し、手持ちのDSソフトと3DSソフトで検証を行ってみました。結論から言うと、DSソフトは驚くほど絶妙なサイズ感で収まります。一方で3DSソフトについては、DSソフトに見られる右上の突起部分が少し干渉するため、置き方には若干のコツが必要ですが、収納自体は十分に可能です。

このスタンドのスロット（溝）の幅は、本来DVDトールケースサイズなどのパッケージを差し込むために設計されています。

しかし、この幅がDSのカートリッジの厚み（約3.8mm）に対して、決してガバガバではなく、かといってキツすぎて入らないわけでもない、不思議なほど「ちょうどいい」保持力を生み出しているのです。特に、裸ソフトをそのまま挿すのではなく、少し工夫をして並べた時の安定感は、専用品として開発されたのではないかと疑うレベルです。

おしゃれな黒色でインテリアになじむ

100円ショップの収納グッズと聞くと、どうしても半透明のプラスチックケースや、少し安っぽい色合いのものを想像しがちですよね。特に子供向けのコーナーにある製品は、原色の青やピンクといった派手な色使いが多く、大人の部屋に置くには少し抵抗があることも少なくありません。

しかし、このゲームソフトスタンドの素晴らしい点は、その「質感」と「カラーリング」にあります。マットブラック（艶消しの黒）で統一されたデザインは非常にシンプルで、余計なロゴや装飾も一切ありません。この「黒」という色は、ゲームソフトのパッケージアートや、カートリッジ自体のラベルデザインを際立たせる効果があります。

私のデスクは黒いモニターやキーボードで統一しているのですが、このスタンドをモニターに下に設置しても全く違和感がありませんでした。むしろ、往年の名作ソフトがずらりと並ぶ様子は、さながら「小さなゲームショップ」のような雰囲気を醸し出してくれます。インテリアとしての調和を重視する大人世代にとって、このデザイン性の高さは機能性と同じくらい重要なポイントだと言えるでしょう。

裸ソフトを飾るためのサイズ適合性

ここからは少しマニアックなサイズの話をさせてください。多くの方が困っているのが、「箱なしの裸ソフト」の扱いだと思います。箱があれば本棚に並べれば済みますが、あの小さなカートリッジだけが手元にある場合、どうやって見栄え良く収納するかは永遠の課題でした。

このスタンドに裸ソフトを収納する場合、1つのスロットに対してDSソフトが「斜めに立てかける」ような形で収まります。完全に垂直に自立するわけではありませんが、スロットの深さと角度が絶妙で、ソフトのラベル面が見やすい角度で安定するのです。

さらに興味深い発見がありました。DSソフトを「2枚重ねて」1つのスロットに入れようとすると、これがまた嘘のようにピッタリとハマるのです（個体差やソフトの厚みによってはキツイ場合もありますので注意してください）。2枚重ねにすることで、スロット内の隙間が埋まり、より強固に固定されます。シリーズ作品を前後で重ねて収納したり、プレイ中のソフトを手前に置いたりと、工夫次第で活用の幅が広がります。

パッケージごと収納する際の安定感

もちろん、裸ソフトだけでなく、パッケージ（ケース）ごと収納したいというニーズにもこのスタンドは完璧に応えてくれます。むしろ、こちらが本来の用途に近い使い方と言えるでしょう。

DSや3DSのパッケージの厚さは約15mm〜20mm程度ですが、このスタンドのスロット幅はそれらを受け入れるのに十分な余裕を持っています。SwitchのソフトケースよりもDSのケースの方が若干厚みがあるのですが、それでも問題なく収納可能です。

特筆すべきは、スタンド自体の「重量バランス」です。底面に滑り止め加工が施されているため、背の高いパッケージを7本フルに収納しても、簡単に倒れるようなことはありません。100均の軽量なプラスチック製品にありがちな「ソフトを取ろうとしたらスタンドごと倒れた」というストレスから解放されるのは大きなメリットです。

このように、パッケージ派にとっても裸ソフト派にとっても、ダイソーのゲームソフトスタンドは「とりあえず買っておいて損はない」アイテムだと断言できます。見かけたら即確保レベルの優秀さです。

DSソフトケースを100均グッズで代用する技

Ｃａｎ★Ｄｏネットショップから引用

ディスプレイ収納も魅力的ですが、「数百本単位のコレクションを省スペースで保管したい」とか「子供が友達の家に遊びに行く時に持たせたい」といったニーズには、また別の解決策が必要です。ここでは、ダイソーだけでなく、セリアやキャンドゥなどの100円ショップで見つかる様々なアイテムを駆使した、実用性重視の代用テクニックをご紹介します。

セリアのSIKIRIで大量に整理

レトロゲームコレクターの間で「神アイテム」として崇められているのが、山田化学株式会社が製造し、主にセリアやキャンドゥで販売されている「SIKIRI（シキリ）」シリーズです。この半透明のケースは、内部が固定の仕切りで区切られており、様々な小物を整理するために作られています。

DSソフトの収納において、特におすすめなのが「SIKIRI 30」や「SIKIRI 42」といった、マス目の細かいタイプです。

Ｃａｎ★Ｄｏネットショップ　ＳＩＫＩＲＩ　２０（仕切りケース）

例えば「SIKIRI 30」の場合、一つのマス目にDSソフトを平置きすることはサイズ的に難しいのですが、実は「斜め」に入れたり、あるいは「SIKIRI 10」のような少し大きめのマスのタイプを選んで、そこにソフトを立てて並べるという方法が有効です。

このシリーズ最大の利点は、ケース自体のスタッキング（積み重ね）能力にあります。

ケースの底面と天面が噛み合うように設計されているため、何段重ねても崩れにくく、本棚やクローゼットの中に整然と積み上げることができます。透明度も高いため、外から見てどのソフトが入っているか一目瞭然なのも嬉しいポイントです。数百本のソフトを「業者並み」に管理したい方には、このSIKIRIシリーズでの統一をおすすめします。

持ち運びに便利なポーチとケース選び

子供が外出先にDSを持っていく場合や、旅行のお供に数本だけ持ち出したいというシーンでは、ハードなプラスチックケースよりも、衝撃吸収性に優れたソフトポーチが適しています。100均のモバイルコーナーやトラベルコーナーは宝の山です。

狙い目は、「メッシュ素材のクッションケース」です。中身が透けて見えるため、「あのソフト入れたっけ？」といちいち開けて確認する必要がありません。また、クッション性があるため、カバンの中で他の荷物とぶつかってもソフトを守ってくれます。

さらに防御力を高めたい場合は、EVA素材（合成樹脂）を使用したセミハードケースがおすすめです。イヤホンケースやガジェットケースとして販売されているものが、サイズ的にDSソフトを5〜6枚入れるのにちょうど良い大きさであることが多いです。これらはチャック付きなので、ソフトが飛び出して紛失するリスクも最小限に抑えられます。

SDカードケースを代用する際の注意点

「DSのソフトってSDカードに似てるから、SDカードケースに入るんじゃない？」 そう思って100均のSDカードケースを購入し、帰宅して絶望した経験があるのは私だけではないはずです。ここで改めて注意喚起をしておきます。

具体的な数字を見てみましょう。一般的なSDカードのサイズは32.0mm × 24.0mm × 2.1mmです。対してDSソフトは33.0mm × 35.0mm × 3.8mmです。幅で1mm、高さで11mm、厚みで1.7mmもDSソフトの方が大きいのです。この「数ミリの差」は物理的な壁として立ちはだかります。

SDカード専用のくぼみがついたハードケースは、基本的に流用不可能です。無理やり押し込もうとすると、ケースが破損するか、最悪の場合ソフトのプラスチックが割れてしまいます。もし購入するのであれば、内部の仕切り（ウレタンやプラスチック）を取り外せるタイプか、最初から仕切りのない小物入れタイプを選ぶ必要があります。「SDカード用」と書かれている製品を無加工で使うことは諦めてください。

名刺ホルダーやファイルを活用する方法

トレーディングカードのように、DSソフトをファイリングしてパラパラとめくって眺めたい。そんな願望を叶えてくれるのが「名刺ホルダー」や「トレーディングカード用リフィル」です。しかし、ここにも落とし穴があります。

DSソフトには約3.8mmという「厚み」があります。一般的な紙の名刺を入れるための薄いビニールポケットに、この厚みのある物体を押し込むとどうなるか。ビニールが伸びて破れるか、パツパツになってファイル全体が扇状に膨れ上がってしまいます。

成功の鍵は、「マチ（厚み対応）のあるリフィル」を選ぶこと、あるいは「素材が柔らかく伸縮性のあるオレフィン系素材」を選ぶことです。

また、ソフトは名刺よりも重みがあるため、逆さまにすると簡単に滑り落ちてしまいます。必ず「フラップ（フタ）」が付いているタイプを選ぶか、落ちないように開口部をマスキングテープ等で留める工夫が必要です。一覧性は最高ですが、出し入れのしやすさは他の方法に劣るため、長期保管用としての運用が向いています。

カセットに合う自作スポンジの加工術

「既製品で合わないなら、自分で作ればいいじゃない」というDIY精神をお持ちの方におすすめなのが、「メラミンスポンジ」や「EVAスポンジシート」を使った自作ケースです。

方法は簡単です。まず、100均で深さのある適当なプラスチックケース（タッパーやハガキケースなど）を用意します。次に、そのケースの内寸に合わせてスポンジをカットし、敷き詰めます。そして、DSソフトをスポンジの上に置き、輪郭をペンでなぞり、カッターナイフでその形にくり抜くのです。

この「くり抜き収納」は、ソフトの形状に完全にフィットするため、世界に一つだけの専用ケース（シンデレラフィット）が完成します。特にEVAスポンジシートは加工がしやすく、耐久性も高いためおすすめです。黒やグレーのスポンジを使えば、見た目もプロ仕様の機材ケースのようになり、所有欲を満たしてくれます。手間はかかりますが、完成した時の達成感と使い勝手は格別です。

100均のDSソフトケースで賢く収納を完結

ここまで、ダイソーのスタンドからセリアの仕切りケース、さらにはDIYによる自作収納まで、100円ショップのアイテムを駆使した様々な解決策を見てきました。DSや3DSのソフトは、そのコンパクトさゆえに紛失しやすく、また端子が剥き出しであるためデリケートな扱いが求められます。

100均グッズを活用する最大のメリットは、やはり「コストパフォーマンス」と「トライ＆エラーのしやすさ」にあります。

もし一つの方法がしっくりこなくても、数百円の出費で別の方法を試すことができます。自分のプレイスタイル（頻繁に遊ぶのか、コレクションとして保管するのか）に合わせて、最適な収納方法を組み合わせてみてください。

ただし、忘れてはいけないのが「素材による経年劣化のリスク」です。

特に軟質のビニール製品（PVC）に長期間ソフトを接触させておくと、可塑剤の影響でソフトのプラスチックがベタついたり変質したりする恐れがあります。大切なコレクションを長期保存する場合は、ポリプロピレン（PP）製やポリエチレン（PE）製のケースを選ぶか、紙のスリーブを挟むなどの対策を心がけましょう。

100円ショップのアイテムは商品の入れ替わりが非常に激しい世界です。「これだ！」と思う商品に出会ったら、その場で必要分を確保しておくことを強くおすすめします。あなたのゲームライフが、安くて賢い収納術によってより快適になることを願っています。